映画『鴛鴦歌合戦』を見たんだ

時代劇専門チャンネルで映画『鴛鴦歌合戦』を見ました。
現在花組が東京で公演中の芝居の原作にあたります。

あらすじ

貧乏長屋の浪人・浅井禮三郎(片岡千恵蔵)と、隣に住む傘張りを生業とする骨董品狂の浪人・志村狂斎(志村喬)の娘・お春(市川春代)は、互いに憎からず想っていたが、気持ちを素直に伝えられずにいた。豪商・香川屋惣七(香川良介)の娘・おとみ(服部富子)も、禮三郎に想いを寄せており、次々に言い寄ってくる町の若旦那たちを相手にしなかった。さらに禮三郎の叔父の遠山満右衛門(遠山満)が、禮三郎の亡き父と堅い約束をしたからと、娘・藤尾(深水藤子)との婚礼を迫り、禮三郎を困らせる。そんな中、骨董好きな大名・峯澤丹波守(ディック・ミネ)がお春に一目惚れし、お屋敷へ差し出すよう申し付ける。お春の父は、それを断るが……

「時代劇専門チャンネル」公式サイト

初めて見ました。モノクロなんですね。
1939年の作品だからそりゃそうか。

小柳センセイの作品をベースにして見てしまうのですが、音楽はかなりそのままでした。
歌ってる人は違ったりする。
宝塚版ではキャラクターをかなり増やしたし、番手制度があるからねぇ。
もっとも、今回は番手外の上級生退団者・キョンちゃんとしぃちゃんにかなりの比重が置かれてるけど。

原作映画のほうは浅井礼三郎とお春の恋のすったもんだが中心。というかほぼそれだけ。
「鴛鴦の香合」で解決するお家騒動は宝塚オリジナル。
だからほのか演じる秀千代や、ゆりちゃんの蘇芳、うららちゃんの麗姫もオリジナルキャラクターです。

礼三郎の捨て子設定もないから、唐突に説教臭くなる「親を悪く言っちゃいけないよ」のくだりもありません。

はなこ・だいや中心の瓦版屋もなくて、「歌合戦」は作中にはない。

あ、「れいざさん」じゃなくて「れいぞうさん」呼びだった。
変更したのは「れいぞうさん」だと冷蔵を想起するから……?

映画のほうは、三吉が最初からけっこう生意気な感じでした。びっくりした。
でも別におとみちゃんとデキちゃうエンドとかではないです。
秀千代がいないから、藤尾もラストは相手なしでそのまんま。

映画を見ながら思ったのは、小柳センセイは生徒にうまく役をつけてそれぞれちゃんと見せ場を作ったんだなということ。
宝塚歌劇団の座付演出家としてさすがです。

なお、おとみちゃんを演じた服部富子さんは元ジェンヌ。
宝塚の舞台でもときどき楽曲が使われる作曲家・服部良一さんの妹さんで、宝塚歌劇団在団中の芸名は水間扶美子さん。宝塚歌劇団の21期生だそうです。

まだ何回か放送があります。気になる方は、ぜひ。

放送日

2023年9月5日(火) 23:00
2023年9月17日(日) 06:00
2023年9月30日(土) 深夜02:00
2023年10月1日(日) 22:50
2023年10月29日(日) 深夜02:30


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