週刊文春1月5・12日新年特大号読みました

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雑誌『週刊文春』1月5・12日新年特大号を読みましたよ。
例の原田諒氏のハラスメント事案が気になったので。

原田氏のハラスメント事案は大きく分けて2つ。
1つは雪組子へのパワーハラスメント(きっと他組の生徒にもしていることでしょう)。
もう1つは演出助手へのセクシャルハラスメントです。

どこまでが真実かはわからないけど、とりあえず書かれていることの大方が本当という前提で言います。

パワハラ、ほんと最悪です。
原田氏の作品はこれまでも娘役の役付きが悪すぎるとか、ヒロインがヒロインらしい扱いじゃないとか、ヒロインが作品のために置いてある書割レベルと思ってました。
それも娘役に(なんなら女性にも?)興味がなかったからなのかなと、なんか納得しました。

にしてもジェンヌさんに対する暴言がひどすぎる。

ヅカファンはタカラジェンヌを勝手に憧れのお姉さんとして見たり、疑似彼氏的にときめいたり、小さいころから知ってる親戚の子みたいに「ウチの子」扱いしたりするもんですが、そういう大好きな人たちを不当に貶めているのが不愉快なんですよね。
演出家は配役その他で権限が大きいし、さらに宝塚では「先生」扱いされるので増長しやすい環境なのでしょう。

驚いたのがくだんの演出助手・Aさんを「もう要らんから切って」と制作部長に言ったこと。
演出家に人事権まであるのか、原田氏が賞レースに強いがゆえなのか。
ていうか、入団前のAさんを「仕事のサポートをして」と私用で使うなよ……。
Aさんが宝塚の採用試験を受けるにあたり、元花組トップの真矢さんを通じて原田氏を紹介してもらったからという事情もあるだろうけれど(なんなら採用試験で口添えもあったのかな?と疑ってしまう)、なんか悪い意味で伝統芸能の師弟関係みたいな感じやなぁと。

そして今回報じられた中である意味一番ショックなのが元花組トップの真矢さんが関わっていたという話です。
Aさんが原田氏のセクハラ音声を録音し「出すところに出すつもりだ」ととなったときに、「新人の演出家と賞をたくさん取っている原田君の、どっちが劇団にとって必要だと思いますか?」とAさんの母親に電話をかけてきたという。
これもパワハラの一形態ですよね。

「まだ作品を書かれていないAさんがこのようなことで注目をあびるのはAさんにとってよくないことだと思いますよ」「原田さんはお名前のある方で、作品も当ててらっしゃる方で、もしものことがあっても……逆にAさんが損ですよ」というのも、まさに劇団や演劇界内での力関係を前面に出して口をつぐませる方法。
この手のことは、演劇界のみならずどこにでもあることだろうけれど、反吐が出る。

私は彼女がトップ時代のことをろくに知らないし、テレビもほとんど見ないので顔と名前くらいしか認識していません。
ただ、何年か前に女性誌で読んだゴシップ(女衒のような感じ)を思い出しました。
彼女の行動は、男性中心の社会に適応しすぎた結果なのでしょうか。あるいは名誉男性か。

一番悪いのは原田氏でしょうが、真矢さんの言動が本当だとしたら残念どころの話ではありません。

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Posted by ゆきたろ