『ベルリン、わが愛』感想・1

星組

星組大劇場公演『ベルリン、わが愛』10月9日(月・祝)11時公演を観てきました。
とりあえず1回しか観てないのでざっくりと。新公日にもう1回は観ると思う(チケットが完売してなければ)。

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・悪くない原田作品でした。
原田センセイの作品の良さとして、まずは舞台がきれいなことが挙げられます。

しょっぱな、大階段を使って映画館(らしきもの)に見立てた客席があったのがよかったなぁ。(5+6+5)×5だっけ、抜けてるところもあるかもしれませんが、ざっと80人くらいいるのかな。
私が下級生や脇の生徒さんのファンだったら嬉しいだろうな。ご贔屓さんを探せるし、小芝居楽しいし。

舞台セットもきれいでした。
映画フィルムがくるくるした形の吊り物が好きだわ。
これは原田センセイの手柄というべきか装置の松井るみさんの手腕というべきかわかりませんが……。

ラストシーンの駅舎の遠近感もすごかった。

・話もわかりやすい。
登場人物がそれなりの人数がいるわりに役割によってきちんと配置されてるので、キャラクターの把握が容易で、普段観劇しない人でも流れを追いやすいんじゃないかな。

・ただそれを物足りないと感じる人はいます。私ですが。

あいかわらず「刺さらない」セリフを書くやっちゃなー、と思いながら観てました。
セリフ一つで登場人物の人格が見えたり、時代をまざまざと感じたり、心にささくれを残したりという、肌感覚のあるセリフがない。
悲しいほどにセリフがありきたり。

ストーリーありきで、その進行のために人物がいて、役割を果たすためにセリフが使われている感じ。
昔よりはマシになったとは思いますが、傾向としてはやはり変わってないと思います。

人物が立ち上がるような、ぞくっとくるようなセリフがあったら、リピート欲も出てくると思うのだけれど。

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星組

Posted by hanazononiyukigamau