『パーシャルタイムトラベル』感想・１
宙組バウホール公演『パーシャルタイムトラベル 時空の果てに』６月１０日（土）１１時公演を観てきました。
作・演出はハリー。
ハリーの作品は当たり外れがあり、ポスターが面白すぎて（婉曲表現）小公演とはいえ期待値は高くありませんでしたが、面白いほうのハリーでした。
『カナリア』が好きな人ならこれもけっこう好きなんじゃないかなぁ。
ちゃんとコメディでした。
タイトルにもあるとおりタイムトラベルものです。
本人の意思に関係なくタイムスリップするので、いいところで時間切れになってしまう。
「キスしたかった……！」みたいなことを言いながらタイムスリップする主人公。若い男子のリピドーが切ない。
運命の時空に引き裂かれる２人がめっちゃ人力でずるずると別れさせられてるのが笑えます。（それぞれが乗っている台が舞台袖から引っ張られるんですね）
出演者みなそれぞれに良かったのですが、やはりなんといってもららちゃん。
この公演の娘役２番手、侯爵家のお嬢さま役ではありますがぶっとんでます。さすがハリーのコメディです。
思い込みが激しく猪突猛進型、ぶっちゃけ気持ち悪いキャラでもあります。
それを観客に嫌悪感を抱かせずに思いきりやれるのがさすがです。ものすごく笑わせてきます。
ちょっとした役では現代パートの「街の女３」。
これがまた気持ち悪い（笑）。
そうきたか！って感じ。
いやほんと、ハリーのキャラだわ。
ららちゃんはほんと芝居うまいなー。
彼女の芝居は文化祭当時から好きよ。というか、あのとき「この子の芝居なんかいいな」と思った自分はえらいなと（笑）。
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