『舞音-MANON-』新公感想・2
●シャルル・ド・デュラン役のあーさは公称169センチ。
もう一人のシャルル・ド・デュラン役の英くんは公称172センチ。
実寸は知りませんが、全然似てない2人でした。
「もう一人の」感、皆無。
本人たちの努力云々の問題ではないと思います。無理なもんは無理だから。
英くんは下級生ながらわりと生身の男っぽい。
本役さん(みやちゃん)のような神秘的な感じや官能性はありません。
と、どうなるかというと、「不思議な力に導かれて……」という穏やかさではなく、シャルルが大きな運命の力に押し流されていくように見えるんです。
あーさシャルルだって大人しく流されていくようなタイプじゃないんですが、どんなに抵抗しようとも抵抗しきれない力として映ります。
英くんだけではありません。
あーさシャルルと対立する位置の男たちは、
・クオン役のあり(本役・たまきち)
・ソン役のまゆぽん(本役・宇月)
・ギョーム役のぎりぎり(本役・マギー)
みんなでっかいから!!
彼らの中で奮闘するあーさは、あらがえない力の中で必死に戦っているように見えました。
その必死さが、マノンとの恋をより宿命的に見せていたような気がします。
●あーさのシャルルはまさおシャルルよりお坊ちゃん育ちな感じ。
貴族としての誇りと矜持、そして義務をいただいて育っている。
そりゃー、マノンみたいなタイプははじめてだろうなぁ。
だからこそ、トゥーランに赴任したあとは白い軍服の中に本心を押し込めた苦しさが見えました。
賭博をやりながら襟元をゆるめ酒をあおる姿が痛々しかったです。
●ラストの舟の場面は特に熱演でした。
マノンの名を呼ぶ絶叫は見事。
ラブロマンスの完結としての大きな力でした。
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