雪組東京『ライラックの夢路』新人公演の感想の続き。
ヒロイン・エリーゼ=はばまい
はばまいちゃんは小顔ですらっとしていて、ベタな言いまわしだけど本当にお人形さんのよう。
歌声もきれい。
最初の男装していたところ、本役の夢白ちゃんより少年みが薄いので「女の子ってバレバレやん!」という気がしました。
これは単に夢白ちゃんが「女」であり「少女」であり「少年」にも慣れる稀有なタイプというだけな気もしますが。
娘2・ディートリンデ=みちちゃん
可愛い~~~~!!!
ムラのときも思ったけどやっぱり可愛い~~~~~~!!!
ディートリンデはほんとイヤな女だと思うんですよ。
人をピストルで脅させて、バレたら言い訳し、最後はお金で解決……銀行家の娘だから取れた手段だからね、あれは。
でも本公演より受け入れやすかったのは、ひまりちゃんよりウェットな感じがないからかも。
アントン=エンリコ
本役・あがちんのアントンを演じたエンリコのお顔になんとなくがおりちゃんを思いだした。
エンリコは芝居が上手くて舞台度胸もありそう。
若いからか「末っ子」も似合う。
ブェックラー=しゃんたん
かっこいいし上手い。
新公で5兄弟の中に入るとたぶん体格的に浮くからこの役なのかなぁ。
せーみくんとの訓練でダンスがびしびし決まっていた。
ほかいろいろ
・『ライラックの夢路』は男役に比べて娘役に印象的な役が少なすぎる作品。
夢白ちゃんや華純さんももったいない使い方。
それでも美しいっていいなぁ。
・夢人たちも個人を認識するのはけっこう大変……だけど、妖しさや禍々しさの中にも美しさや強さを出していました。
美人ぞろいなうえにもちろん歌声も美しい。
美しいんだけど、あの説教というか警句というかはほんとうっとおしいな。最後には「またなんか言ってる」みたいな感じになるんだけどさ。
・夢人1/アーシャは千早さん。
宙の美人ダンサーさん・ひろこちゃんの妹さんですね。
姉妹でも持ち味や得意分野が全然違うなぁ。
(ってのは、うちの姉たちを見ても実感してる。うん、知ってる)
落ち着いた歌いぶりに加え、夢人のときとアーシャで出てくるときとで空気感を変えてたのがさすがでした。
・マイネック夫人役のすわんちゃんはムラに続いて自分の色を出してくる。
強い。
・ビエラ役のアトムちゃんは少ない出番ながら印象を残す。
芝居上手いなぁ。
役作りとは関係ないけど、あの当時、市場で物売りをしているわけありの女性がすらすらと文字って書けたのか?と疑問ではある。
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