『Wonder of Love』感想・5

2021-01-31月組

image

image

アイドルコーナーの後はダンスコーナーへ。
まずは「JULIETTE」。
ロミジュリのジュリエットですが、音楽は宝塚のとは違うものが使われていたはず。

ちゃぴ演じるジュリエットも本公演のロミジュリとは違うキャラ。
あまり少女性や処女性は出してなかった。
芝居で演じたものより、ストレートに強さや「女」っぽさが出ていた。

みなさん客席へ下りる。
男役さんたちが逃げまどうちゃぴを探しながら「あなたがジュリエット?」と聞きながら歩くんだけど、近くにきた人いいなぁ!
20日はるうとカチャが2人でジュリエットを隠していて面白かったです。
客席参加型?(笑) ていうか、先輩方やさしーなー。

本舞台に戻り、ちゃぴは男役さんの陰で早変わり。
ピンクのタコ足ダルマに。

ほぼ無音の中ダンスが始まる。
このときの空気感がすごかった。
静謐な、濃密な空間。
舞台上の一点に全てが凝縮されるようでした。

はじまるのは「Cell Block Tango」。『シカゴ』なんですね。(今調べた)
硬質で大人っぽくて強いちゃぴを堪能できます。

歌も芝居もちゃんとしたものを見せるけれど、本来はダンサーなんだよなぁ。
現役生としての出発点は男役で、修行をして、回りの状況と本人の意思により転向し、娘役として研鑚を積んで今がある。
スタート地点が男役だったことで損したことも得したこともあっただろうけれど、全部ひっくるめて今のちゃぴで、まさかこういう形でセンターを張ることになるなんて昔は思わなかったけれど、ほんとに大きくなって、それを観られて、ほんとによかったなぁ……なんてことを、ダンスに息をのみながら思った。

一緒に踊る男役さんもめちゃくちゃかっこいい。
みんな素敵だったんだけど、中でもたしかひびきちがちゃぴと踊ってるときだったか、後ろで控えるようにしている宇月が死ぬほどかっこよくて震えたのを覚えている。

0