『A-EN』(ARTHUR VERSION)感想・5

月組

芝居の話。

ヒロイン・ヴァイオラ役は小雪。
可愛い。
すごく顔が可愛いというのではないのだけれど(あ、これは単に私の好みの問題かな)、あの小ささが可愛い。
あーさサイズですよ。
「身長があと●センチあったら……」と言われるあーさの隣にいてもしっくりくる小柄さがナイス。

ヴァイオラは「ちょっと残念な女の子」と紹介される内気で変な娘で、ほんと小雪、思いきったなー!!
あのモシャモシャの髪の毛とか、変な動き方とか、ぼそぼそした話し方とか、姿勢の悪さとか、キレかたとか。

私のこれまでの小雪の印象というのは「いまいち笑いきれない娘役」である。
特にダブルトリオに入って歌っているときの、びみょーに固まった笑顔が。いや、固まってないのかもしれないけど、私にはそう見えていたんだ。
なんか、人前に出るの苦手ですか? みたいな。

そんな感じに思っていたので、今回の役はもう宛書かと……。
『1789』のシャルロットをやっていたときの「この子、あんまりセリフ回し上手くない……?」と感じたのがまた、ヴァイオラの内に籠もってるかと思いきや突っ走る感じとかぶるんだ。

これ、ほんとに宛書だったら野口センセイすげーな。

その変なヴァイオラが変身する。
この差がすごい。
ちゃんと美少女になれる。

で、美少女になってプロムのダンスレッスンを受けているとき、踊っているうちにどんどん笑顔になっていく。
これはちゃんと笑顔なんですよ。
とても楽しそう。

2幕のショーのときも思ったんだけど、ダンスシーンはすごく生き生きしてるんだよなぁ。
ダンスは好きで、歌に苦手意識があったりするんだろうか、と勝手に想像した。

歌は低音よりは高音のほうが得意そうです。
娘役としてはいい資質です。
(と、無関係に宙娘2を思い浮かべてみたり……)

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月組

Posted by hanazononiyukigamau