『SANCTUARY』感想・3

宙組

●せーこちゃんのカトリーヌ・ド・メディチは眉を薄くしたメイクで迫力ある造形。
怖いっ。
ざっくり言えばゾフィーみたいな感じ。

商人の娘として生まれたため貴族社会の中では軽んじられ、その中で生き抜くには宮廷で息をつくことはできなかった。
怖いけれども悪人ではない。
前にも書いたとおり本人のせいではなく脚本レベルの話だけれど、このことをマルゴに告げるのは2幕に入ってからだったらよかったな。

主演コンビが歌える人たちじゃなかったので、せーこちゃんがいてよかったなぁと思いました。

●りんきら演じるギーズ公は、マルゴを偏愛する貴族の役。
えっと、ぶっちゃけ「愉快なストーカーさん」と……いや、全然愉快な役じゃないんだけど。
あの妄執してる感じが行ききってて、一周まわって楽しかったんです、はい。

りんきらの芝居はよかったと思うんですが、ギーズ公のキャラの田渕センセイの改変についていけなかったのとキャラが変なツボに入っちゃったので、真正面からどうこう言えないなぁ。

・愛ちゃんとりんきらの唐突なキスシーンには正直萌えなくて、どうしたもんかと。
私も腐ってるとはいえやはり好みはあるのだよね。
据え膳すぎても困るというか、役柄の関係性の書き込みなしでいきなりやられても萌えづらいというか、中の2人に対してコンビ萌え方面で思うところがないので……というか。

・ミシェル=ららちゃんとのラブシーンもなぁ……。
ナマですっぴんのりんきらを見たことがあるんですが(大劇場公演かなにかを観劇してた)、そのキレイさが男役メイクだとそれほどじゃないのが残念。
変な話だから色気でねじ伏せられたらよかったんだけど。

●ミシェルのららちゃんははギーズ公につきまとって関係を迫る役。
『お慈悲を』と言いながら愛を迫るんです。
「ストーカーにストーカーが……!」とこれまた変なツボにきました。

『W.M.W』のときは可愛いと思ったんだけど、今回はそれほどでもなかった。
カツラやメイクの関係かなぁ。

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Posted by hanazononiyukigamau