花組『エリザベート』感想・7

2020-12-26花組公演感想,花組

『エリザベート』8月23日観劇の感想の続き。

・仙名ちゃんのヴィンディッシュ嬢はさすがの出来でした。
歌も素晴らしいし、精神を病んだ演技も見事なもの。

今回はシシィと扇の交換はなく、ヴィンディッシュ嬢は最後まで孤高の女王。
なにかに目覚めることもなく、シシィと心通わせることもない。
自分の世界に生き続けます。

その「自分の世界に生きる」感じが、シシィの物語『エリザベート』のある種のご都合主義っぽさに反していて、かえって気持ちよかったです。

・子ルドの矢吹くんは、かわいいわけでも、ルドルフの繊細さがあるわけでも、特別歌が上手いわけでもなくて、なんか観ていて困る感じ……。
すごくダメというわけでもないんだけど。

役替わりルドルフのゆずかれーちゃんバージョンは未見なんですが(観られるという保証もない)、キキちゃんルドルフ系のあんまり死にそうにない感じはあったな……。

・マダム・ヴォルフのがりんはキレイだった。色気もたっぷり。
こういう役は男役としての押し出しが上手く作用するしね。

コレクションされてる娘役ちゃんより裏で高値で取引されていそうです。

・プログラムに載っている和海くん(黒天使)のスチール写真には「圭子の夢は夜ひらく~」という歌が浮かんだ。

・重臣ズの中にいるらいらいはエロすぎて面白かった。

・中国の美女がキレイだなぁと思ったらきららちゃんでした。
出番は少ないけれど、家庭教師もよかったです。

・シシィの少女時代、大叔父として瀬戸くんが、叔父としてタソが、医者としておーとりまゆちゃんがバイト。
瀬戸くんのヒゲはかっこよすぎてヤバい。

医者のまゆちゃんが「ダメでした…」的に首を振って、シシィが息を吹き返したあとの親戚一同との小芝居が楽しすぎる。

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