『The Lost Glory ―美しき幻影― 』感想・２
・伝説の靴磨き＝パット・ボローニャを演じた礼くんはすごくよかった。
何歳くらいなんだろう。１７歳くらいかな？
大人に交じって生きてきた、したたかでちょっとひねたところもある少年役がはまりまくり。
星組の歌担当とばかりに歌いまくってた。
・歌と言えば風ちゃんもよかった。
オットー（＝理事様）の子供時代の母親・エヴァ役。
結核でアメリカに上陸できずオットーとは生き別れになるんだけど、そのときの歌に物語を作り出す力がある。
また、明るく送り出しているさまも。
・ドン＝れんたさんのパッカーンとした明るさに救われた。
いいよなぁ、ああいう能天気なキャラ。
・船上パーティーの場面、ポコちゃんと一緒にいる娘役がかわいかった。
・２回目に観たとき、船上パーティーで変なことをしている男の人に気付いた。
ブーケトスに参加して取れなくて悔しがってたり、男性同士で組んで踊ってたり。
しーらんでした。
宝石商も乗ってたのね。
・ポコちゃんのセリフ回しが……。
くっきりはっきり聞こえるのはいいことですね、うん。
でももうちょっとどうにかなっていただきたい。
・ディーラーのシュウ＝汐月がものすごく変な方向の色気を出しておられたのだが、あれはこめかみ付近のチョロ毛によるところが大きいんだろうな。
・配役が公式に出たときわんこ嬢の「運の良い主婦」ってなんぞ？ と思ったのですが、株で儲けて、株で失敗して、人生の浮沈を味わう主婦の役でした。
彼女らが黄金の２０年代の空気をよく伝えてました。
メインどころはシリアスな芝居なので、この株式通りの人たちのストーリーに楽しく息をつけた。
・退団するおーつむさんはすごい衣装を着てた。
ルンペン風なのに、中には＄の電飾が仕込まれてる。
衣装をばさばさ開け閉めしながら「ヤー！」って歩いてましたな。
見せ場があってよかった。
