朝日新聞社の『宝塚歌劇 華麗なる100年』という本を読みましたよ。
OGの対談を楽しみつつも、いろいろと勉強になります。
宝塚のもつ長い長い歴史には、私の知らないことも、聞いたことはあってもよくわからないこともたくさんあります。
現在の大劇場での公演時間は基本的に休憩30分を含む3時間ですが、こうなったのは1970年、大阪万博のとき。
万博帰りのお客さんは初宝塚の人が多く、その方たちを退屈させないために時間短縮に踏み切ったとのこと、とか。
49期生までは本科生の実習があり上級生と一緒に舞台に出られたが、50期生からはなくなった、とか。
そういう昔のことが面白い。
OGの対談も読みごたえがあります。
こちらは現役時代を知っている人のほうがどうしても面白いですね。
一路さんと花様の対談では、
「ハナは、そのころいろんな男役さんから相手役にと望まれていたのに、小原先生が「一路には花總とバランスが取れていい、2人が並んでいるところを見たい」と何度もおっしゃってくださったことから、自然の流れでハナを迎えることになったんですよ。」
このコンビ成立のいきさつは小原先生の肝いりでしたか。
セナゾラの同期対談では、『MAHOROBA/マジシャンの憂鬱』の公演中にゆうひさんの花組への組替えの電話が劇団からかかってきたという話が。
ゆうひさんは「このまま月組に残してください、つぎの公演で辞めますから」と言ったけれど、「もう決定です」と言い渡された、と。
マジか。
トップになるまでにはこういう流れがあったとは。
辞めないでいてくれてよかった。
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