『翼ある人びと』感想・1

宙組DC公演『翼ある人びと―ブラームスとクララ・シューマン―』2月15日(土)16時公演を観劇してきました。

評判どおり、美しい物語でした。
演者もストーリーも演出も音楽も、なにもかもが美しい。

作曲家ロベルト・シューマンの妻であるクララと、音楽家を志す青年ヨハネス・ブラームスの愛を描いた作品なので、まずどうしても「不倫」「三角関係」「愛憎劇」というイメージが先行してしまう。
そこからメロドラマ的なもの、愛憎ドロドロなものを想像していたんですが、実際の舞台は形而上的な美しさ――生き方、芸術、音楽、愛――に満ちたものでした。

それはクララとブラームスが直接的に肉体関係を作らないことと(少なくとも舞台上ではそのような演出はなかったと思う)、3人の間に常に音楽が強くあったからでしょう。

芸術をとおして互いを知り、見つめあう。
肉欲ではなく、直接魂に触れるような関係。
だから彼らの身が俗世にはあっても、彼らの愛は神の世界のような至高のものとして私の目にうつりました。

こういう関係性をちゃんと描ける演出家が出てきたというのは本当に嬉しいです。
ウエクミ、ありがとう。
『月雲~』に引き続きの佳作です。

彼女の書く言葉は現代においては少々古めかしすぎるきらいはあるかな。
たとえばブラームスに衣装合わせをする場面で「丈を少しつづめなくては」みたいなことを言うように。
(「つづめる」を「ちぢめる」の間違いと思う人がいないだろうか、と案じてしまった)

「手すさび」とか、わかんない人いるだろうなぁ。
ほかにも気になったところがいくつかあったような。
とはいえ決して間違ってるわけではないし、下手に流行り言葉を入れられるよりは余程マシです。

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