1月18日と19日に観劇した『眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の涯(はて)に― 』の非常にざっくりした感想。
・ナポレオンは国を背負った軍人として思えば非常に困った人ではある。
バリバリ公私混同。
がしかし、個人が国家に対して滅私奉公すべきとも思わないので、まぁいいかという気もする。
国に貢献しまくってるんだし、そのくらいのわがままは許してやれと。
バラスらにとっては苦々しかろうし、ジョセフィーヌにとってはうっとおしいことこの上ないだろうが、ある意味単純で扱いやすい人とも言える。
ジョセフィーヌさんちでのラブシーンの手の形がかっこよかった。
こだわってるんだろうなぁ。
バルコニーその他での盆をまわしての追いかけっこはこっぱずかしくも楽しかった。
・ジョセフィーヌのねねちゃんは、大人の女性を演じられるのと美人なのがいい。
ヒロインであることに違和感をおぼえないもんね。
2人の大きな子供がいるけれど、それでも艶を失っていないところがいい。
役所で結婚の申請をする場面の「あなたはお兄さんの誕生日を書いて、私は妹の誕生日を書くから」云々のポンポンしたやりとりも楽しかった。
ナポレオンとはじめてキスするところの「教訓その1…」はなんか恥ずかしかったです。
小池さん……。
・ジョセフィーヌの2人の子供は礼くんとはるこ。
礼くんのウジェーヌは何歳の設定か知らないけれど、こういう少年をやらせるとハマるなぁ。
瞳がきらきらしていました。
「今日は俺はお前の父親じゃない」みたいなことを言われてその場を立ち去るところはかわいそうになります。
そりゃー尊敬している人のそういう姿は見たくないわ。
・ウジェーヌの妹・オルタンスははるこ。かわいい。
学年を思うと結構な年齢不詳ぶりではある。
・ジョセフィーヌの愛人・イポリットはポコちゃん。
かっこいい。超美形。
いかにもな若いツバメがハマるわー。
・ナポレオンさんちは兄弟姉妹がたくさん。
美穂姐様すげぇ、これだけ育てたのか……。
美穂姐演じるナポレオンの母親・レティツィアはザ・お姑さんではあるんだが、言ってることはわからんでもない。
子供云々はさておき、ジョセフィーヌに愛人がいたのは確かだしなー。
美穂姐が歌うと芝居にドラマが生まれるのがいいところ。
書き割りじゃなく、人間の感情を揺さぶってくる。
・妹・カロリーヌのわかばはきれいなんだけど、どうにも声が悪い。
不安定でときどきセリフがうまく聞こえなかった。
・弟・リュシアンのれんたさんは、ナポレオンがさまざまな政策を実行しはじめる場面でもダンスがきれまくっていて楽しかった。
コメント
ご無沙汰しています。
いつも楽しく読ませて頂いています。
ナポレオン…
はるか昔、
「愛あれば命は永遠(とわ)に」
という作品が花組さんで上演されました。
高汐 巴さんのナポレオン、娘役若葉ひろみさんのジョセフィーヌ、若葉さんのサヨナラ公演で、大浦みずきさんや、専科から榛名由梨さんが出演されました。
まだ10代だった時に観劇しましたが、なつかしやー(笑)
平成のナポレオンに興味がありますが、東京のチケットがすでに完売で…。
チャンスあれば「N帽子」をみに行こうと思います。
>青組 さま
評判がそれなり(控えめな表現)の公演ですら完売する東京、恐るべし。
いざとなったら体力勝負の当日券で……。
同じ題材がどのように変わるのか、見比べるのも面白そうです。