『インフィニティ』感想・4

イギリスの場面の主人公はきんぐ。
きんぐが「王」として戴冠しようとしている(シャレなわけではないと思う)。

司祭の朝風くん(歌アリ)から今まさに王冠をたまわらんとするとき、彼の心の中に思い出がよみがえる。
戦友たちのことを思い出す。
そして苦悩するんだ。
仲間たちの屍の上に自分の栄光は立っている、はたしてこの栄光は誰のものかと――。

場は、彼の心の中を示す。
戦友たちが出てくる。
ともに戦い、そしてみな撃たれ、死ぬ。

だが王は気づく、亡くなった仲間たちが王の戴冠を祝している。
この栄光は犠牲の上になるものではなく、みなの力によって得られたものなのだと。

――なんつーか、青春物ですね。
仮にこれがオギー作だったらこんな明るい結末は待ってないもんな。絶対えぐいまま終わるもんな。
この辺が、稲葉センセイの健康的なところだ。

仲間たちの中ではあすくんが一番扱いが大きいのが私的に嬉しいところです。
みんな死にっぷりを研究してるなぁ。
でも蜂の巣になって死なないので物足りない気持ちになる(そういう話じゃないから!)。

そして場はフランスへと移る。

ヒメとあゆの娘役デュエットがはじまります。
2人で漫才みたいにしてまっつを誘おうかどうしようか迷ったり牽制したり。面白いです。

しかしヒメのメイクはどこに行くんでしょうね…。
あの青い付け睫毛はあんまりよくないと思うんだけど。

そうこうしているあいだにあゆみちゃん登場、まっつと組んで踊ります。
これがすごくいい雰囲気なの。

ダンスが上手いというのもさることながら、娘役として男役にどう絡むか、どう視線を送るか、どんな表情を見せるか――、
そういうのを全部ひっくるめてすごくいい。

公演全体をとおしてあゆみちゃんは大活躍でしたね。
彼女の代表作になりそう。

雛月ちゃんの歌も久々に聴いたなー。なかなかいいです。
聴いたのいつぶりだっけな。
彼女みたいに、普段歌を与えられない人にも場が与えられるのが小公演の良いところ。

そしてまっつと影4人による男役ダンス。
ここがめちゃくちゃかっこいい。ヤンさん振付です。

上級生としての、そして元花組としてのまっつを堪能できます。

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コメント

  1. ゆう より:

    ゆきたろ 様
    ご講義ありがとうございました。
    観てきましたよ~、インフィニティ!
    私の目に録画再生機能がないのが悔やまれます。
    端正な立ち姿、後ろ向きに立ち、腕をスッと伸ばすだけであんなにカッコいいって、どういうこと!?
    堪能いたしました。
    でも目が足らないっ!
    下級生まで、活躍の場が与えられ、私は愛すみれちゃんの歌にうっとりしました。初めて聞きました。
    予習できましたので、おかげさまで楽しめました。
    ありがとうございました。
    まだまだ語って下さいね!
    DVD販売してほしいっ!

  2. ゆきたろ より:

    >ゆう さま
    インフィニティ、ほんとに目が足りないですよね。
    記憶が追いつかないです。
    私も脳に録画再生機能が欲しい…。
    若手娘役まできっちり見せ場があるので楽しかったです。

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