『ダンスオブヴァンパイア』感想・2

宝塚以外

この作品、略して「TDV」。
最初どういう略の仕方かわからんかった。「TANZ DER Vampire」なのね…。

ヒロインのサラは風呂好きの18歳美少女。
マデレーネよろしくバスタブに入ってるところから登場なんだが、お風呂シーンが3回ほどあったもので「お前はしずかちゃんか!」と心の中でツッコミを入れました。
この「脱ぐ」シーンが売りなのか…?(もちろんヌーブラつけてます)

クロロック伯爵の山祐氏はブランコ状のものからつり下げられて登場するたびに笑いがこみ上げてきました。
愉快なヴァンパイア様だぜ。

ぶっちゃけ「おっさんだなぁ…」と思いました(ファンの方すいません)。
「永遠の若さが欲しくないのか」とサラに迫るわけですが、彼自身は若くないという。
男の人は別にいいのだろうか。ある程度の貫禄があったほうがいいのか。
それともある程度の年齢になってからヴァンパイアの仲間入りをしたわけか? 宿屋のおやじのように。

クロロック伯爵には息子(=ヘルベルト)がいて、ストレートの長髪を垂らしてバンコランよろしく濃いアイシャドウで目元をいろどっている。

ヘルベルトが城にやってきた助手(浦井くん演じるアルフレート)に迫るシーンがあるんだが、18歳美少女しずかちゃんの入浴シーンかと思いきや入ってたのは息子、それもなぜか女物の下着をご着用ってなんやねん。
えぐいわ。そのコメディいらんわ。
こういうお笑いテイストが濃い舞台だったんだよねー…。でも笑いの種類が好みじゃないから辛い。

浦井くんは途中からなぜかイシハラヨシズミ氏に見えてきた…。
これまたファンの方には申し訳ない。

好きだったのは教授と助手が城で寝ているシーン(もちろんふつうの意味で)。
そこに森山くんらヴァンパイアダンサーたちが降りてきて踊りまくる。
ここがかっこいい。

まず登場が2人が寝ている天蓋つきベッドの天蓋部分からぶら下がってにゅっと顔を出すというもの。
これで度肝を抜かれた。

そこからダンサーの筋肉でゆるりと降りて踊りまくり、サラとアルフレートの影(?)と絡み、また同じ所から帰っていく。

宿の女中・マグダのJenniferさんがよかった。
はすっぱなところと明るさや強さ、優しさがいい具合で同居している。
宿屋の亭主が夜這いをかけてきたときに「なにしてるの」と聞かれ「裁縫」と言い捨てるところがすごく好きだ。うざがってるけれど立場上強く断れない状況なんかがすごく伝わってくる。

ラスト、客席も舞台もみんなで踊って終わりというのはなかなか楽しい。
みんなみんなヴァンパイアになって理性もなにもかもふっとばしてしまえばいいよ☆ な感じです。

そして今でも募金活動が続いているんですね。
東日本大震災のだったかなぁ…、終演後、ロビーに出演者が日替わりで募金箱を持って立つ。
私が観た回は浦井くんらでした。

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