『おかしな二人』感想・1

星組,専科

専科バウホール公演『おかしな二人』9月18日(日)11時公演と14時半公演をダブル観劇してきました。
面白かったー。
が、フィナーレで泣かされかけました。

フィナーレの流れはたしかこんな感じでした。

・ゆあ・あんるの歌(客席後方から登場)
・理事様・ゆあ・あんるのダンス
・理事様・若手男役4人のダンス(スーツでのダンス 理事様はジャケットをはおる)
・理事様・若手男役4人のダンス(帽子つき)
・理事様ソロ(客席おり上手7列目まで→1列目の前をとおる→下手7列目まで)
・マヤさんソロ(客席おり下手7列目まで→1列目の前をとおる→上手7列目まで)
・パレード

このときのマヤさんの歌が反則なんですよ。

まず「ちゃらっちゃらっちゃっちゃ♪」なおなじみ3分クッキングの音楽が流れて客席を笑わせる。
登場したマヤさんは手にしたおたま(リボンつき)をマイクにして歌いはじめます。

歌うのはこれまたおなじみ「マイ・ウェイ」。

「私には愛する舞台があるから 信じたこの道を私は行くだけ すべては心の決めたままに」

一般的には「私には愛する歌があるから」ですが、ここが「舞台」になってるのがマヤさんバージョンです。

ずっとずっと宝塚の舞台に立っていたんだもんなぁ。
役者だもんな。
そんなふうにマヤさんの来し方に思いをはせます。

ものすごく、サヨナラショーっぽかったです。
1曲しか歌ってないのに。

観客も私と同じことを思っているせいか、拍手もひときわ大きかった気がします。それこそ理事様より大きいかもと思えるほどに。

歌い終えたマヤさんはマイク…ならぬおたまを舞台に置こうとして、ふと芝居のフェリックスそのままにハンカチで床を拭き観客を笑わせ、そしておたまを残してハケていきました。
舞台上のおたまをピンスポが上から照らし出します。

ものすごくおかしくて笑えて、でも泣けて。
こういう演出ができるあたりダーイシは素晴らしいよなぁ。

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