『愛のプレリュード』感想・3

私が覚えているかぎりの、鈴木圭氏演出作品。

・星全ツ ベルばらベルナール編

もちろんクレジットは植爺なんだけど、そのとき体調が思わしくなくて実質上の演出は彼だったという噂。
近年のベルばらで唯一といっていい評判の良い作品。
ちゃんと面白かったです。

・逆転裁判

面白かった。
ただひたすら面白かった。
脚本もキャストも演出もよかった。

・逆転裁判2

無印のときのよさはどーなったの?! というくらい脚本が無茶苦茶でした。
ツッコミどころ満載。

で、今回の『愛のプレリュード』ですよ。

逆裁2とほぼ同じ匂いがします。
ヒロインを失った悲しみを故郷カリフォルニアが癒してくれると思った(ら、そうでもなかった)話が、今回はサンタモニカになりました。
アメリカの海や風にどんな思い入れがあるのでしょうか彼は。

そして逆裁2では告白してきたヒロインのせーこちゃんに「君は婚約者を待ってなくちゃダメだよ」的なことを言い、今回は「俺の死体を前にして泣かせるわけにはいかないんだ!」という気持ちで蘭乃ちゃんの前から去ります。
女をふるエンディングがお好きですか。男のロマンですか。

えーと、鈴木センセイは脚本を書いてはならないようだ。
演出だけならたぶん悪くない。

さて、引き続き「この人植爺の弟子だわ」と思ったところもう一つ。

終盤近く、死を覚悟しながら一人で決着をつけようとするジョセフえりたん。
そこにいた一緒に悪いことをしていた仲間たちはお前ら帰れと言われて、

俺たちは仲間じゃないか。どうして1人でやろうとするんだ。俺たちも戦うぞ。(おー!)

あんたらはベルばらの衛兵隊かっっ。
と、つっこみたくなりました。

オスカルが勲章を捨てるところでみんなで一斉に勲章を投げ捨ててる衛兵隊を思い出したのです。
てことはジョセフえりたんはオスカル様か? たしかにこの作品のヒロインのようだったが…。

加えて、ジョセフが亡くなったときの彼らの悲しみ方がとっても衛兵隊チックでした。横一列で。
もしくはソルフェリーノのときの、「将軍ー!」と泣いてる脱走兵。

そして、前のほうのアジトで歌い踊ってるシーン(ここは楽しかった)は「それがオレたち衛兵隊」と歌ってる場面に相当するのではないかと。

はい。えりたんがオスカルかどうかはともかく、仲間たちはまるでやさぐれ衛兵隊。
筆頭のマウロみつるはさしずめアランでしょうか。
ジョセフに惚れてるから(違)「この仕事はやめたっていいんだ。人間、向き不向きがあるし」とか彼に言ってます。
イイやつだ。でも悪党としてそれどうなの。

そしてもしかしたらまとぶんフレディーはアンドレなのかもしれない。
えりたんの危機にかけつけちゃうし。
でも役に立たないけど。「命だけは大切に…」つって、誰よりも命を粗末にしてる感がこれまたアンドレ。

なんだかとっても植爺だけど、それでも盆とセリが活用されます。
それだけでも退屈度合が軽減されるのでよかった。
不動産屋とその下のアジトのセットは好きです。
でもこんなわかりやすいところに作らなくても、と思うけど。

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