『愛のプレリュード』感想・2

花組

※文中のセリフはだいたいの記憶に基づいております。
正確じゃないっす。
そのへんはご容赦を。※

※あと、ネタバレとか入るかもしれないんでそのへんご注意※

この話の脚本演出は鈴木圭氏。

とっても植爺や谷の匂いがしました…。

どこって、なんだかとっても説教くさいところ。
そして辻褄が合わないところ(笑)。

まとぶんフレディーと蘭乃ちゃんキャシーがカフェでばったり出会う場面。
キャシーは「ボディガードなんていらない!」と反発しており、フレディーは「お前が俺のいるカフェにきたんじゃないか」と軽くいなしている状態です。

蘭乃ちゃんの注文したコーヒーがきました。
砂糖を入れようとすると「ずいぶんたくさん入れるんだな」、ミルクを入れようとすれば「コーヒーの本来の味が台無しだ」。
砂糖もミルクも入れるに入れられなくてむくれていると「早く飲まないのか。コーヒーは熱いうちがうまいぞ」。

フレディー、うざいっす……。
(ちょっと面白いけど)

キャシーは「わかってるわよ! いちいちうるさいわね」とあわてて飲み、まとぶんは「舌を火傷したんなら水でももらったらどうだ」と。

そして、「身の丈に合わないことをするからだ」ときましたよ。

これはボディーガードを断ろうとするキャシーの行動に対してあてつけてる部分が大きいです。
ムカムカしながらも「そうか…」となってるキャシーがすげえと思いました。

舌を火傷させられながら受け入れるとか、ないわー。

この場面にしろなんにしろ、キャシーはきゃんきゃんわめいてるしフレディーはなんかうっとおしいしで結構アレだと思うんだけど、蘭乃ちゃんがかわいいから救われました。
これ、やる人がやったら相当キツイぞ。
とりあえず蘭乃ちゃんばんざい。

フレディーは「命を大事にしろよ」的なことを言いたいっぽいんですが、そのフレディーの行動がまたなぁ…(笑)。
実は脳に残った銃弾の後遺症があって、長くは生きられなくって、そのために左手がマヒしてる。

なのに、職業ボディーガード。

ええええええと、それだいじょうぶなんですかね。
あなたが命を大事にしなさいよっつうか、それで任務こなせるのかと。

キャシーはキャシーでなんでいろいろと反発してるかというと、「お金お金ってそんなに大事なもの?! もっと大事なことがあるでしょう」なんだけど、うん、大事だよ。
もっと他に大事なことがあるとして、お金を否定しなくてもいいと思うんだけどな。

いきなり飛んで芝居の大詰め、えりたんが撃たれて死にます。(いきなりネタバレ)
そこにやってくるキャシーのお父さんで発明家のまりん。
「私の研究は無事かっ。あれがないとお金が入らない」

それを聞いてフレディーはお父さんをぶっとばし「そんなに金が大事かっ」。
発明は慈善事業ではないし、先行投資だってけっこうなものだと思うんだが…。

医療の発展のために作ったはずがナチスの軍事目的に使われようとしてて(んでいろいろあってえりたんジョセフが死んだ)、――という流れはあるんですがともかくフレディーの言葉で発明家は目を覚ましたらしいです。

結果、研究所閉鎖。

ええええええええ。
なにそれ。

医療目的で使えるんならいいじゃんか。
それで稼いだ金を福祉に使うなりなんなりすればいいものを。なにその自己満足。
いやー極端に走るなぁ。

もうね、極論から極論に走る感じが植爺とか谷っぽかったです。
あとヒューマニズムがなんとも安っちい感じ。

ほんと、ツッコミどころ満載で、なんとも愉快でありました…。

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花組

Posted by hanazononiyukigamau