『DREAM TRAIL~宝塚伝説~』感想・2

ずっとずっと憧れていた人の姿を、はじめてナマで見た。

かよこ。
オギーのミューズ。

舞台上にその姿を見ただけで果てしなく感動して(王子様だと思った)、最初の歌が彼女のものだったから涙腺が決壊しそうになった。
あやうく開演5分でコンタクトを紛失するところであった。

かよこは、DVDなどで観ていたときとかわらず、異次元だった。

今ここにいるのに、舞台上にいるのに、どうしてだか幻のように思えた。
夢の世界の住人だった。
宝塚≒夢という図式からも超越した、この世ならぬどこか、不思議な世界の人に思えた。
異次元で異世界の人だった。舞台上からも客席からも。

浮遊感がすごい。
男とも女ともつかぬ、なぞの車掌。

かよこが案内するDREAM TRAIL――夢の電車はどこへつながっていくのだろう。
なぜ彼女ら――OGたちは電車に乗りどこへ行こうとしているんだろう。

そしてそこに紛れ込むようにしてやってきたすずみん。
すずみんはなぜここにやってきたのだろう。
似ているし、つながっているけれども、自分とは違う世界の人たちが集う場所に。

舞台をぱーっと一回しか観ていないからつかみきれなかったのかもしれない。
歌に歌われていたのかもしれない。
オギーのショーに説明を求めることがそもそも愚かなのかもしれない。

100年の長い道、夢の未来と公演主題歌「夢へと続く花のみち」にあるけれども、この電車が走りゆく場所は本当にそこだろうか。

オギーの詞はあいかわらずだ。
「星は流れ 空は翳り 月は沈み 花は枯れた」
「でも それでも 雪が溶けて 春が来れば 光が舞う」
美しいけれども死がただよう。

かよこのこの世ならぬ存在感が足場を不安定にする。
舞台がぐらりとかしぐ。
異世界の住人が案内する場所はやはり異世界であるはずだ。美しいけれども恐ろしい、足を踏み入れてよいのかわからないところ。

プログラムには場のタイトルとして「銀河鉄道」の文字がある。
銀河鉄道の行き先があの世であったとしても私は驚かないぞ。

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