『CODE HERO/コード・ヒーロー』感想・4

花組

さて再び『CODE HERO/コード・ヒーロー』の感想です。

当初取っていたチケットは11月20日15時、22日14時半の2枚だけ。
それに23日15時を追加したということはなんだかんだいって楽しかったんだよねー…とんでもなさもここまでくると清々しくて。

芝居が超展開で、テンポがよかった。
そしてほとんどの人にちゃんと見せ場があったことが大きいかな。バウ公演はこうでなくちゃ。

この設定ってなんだったの?! とか、
セリフがはずかしすぎる! とか、
なにこの芝居に関係ない歌は! とか…、

ツッコミどころいくつ見つけられるかな☆ 大会が開催されてます。

できれば終演後ツッコミどころを語りあえる人と一緒に観に行かれるとよろしいかと…。盛り上がること請け合いです。

特にセリフはとんでもないのが多すぎです。
だいもんハルが映画オタク設定ですが、どっちかっつーとまあくんジャスティンのほうが恥ずかしいセリフが多かったよ。
どこかの映画から取ってきたキザなキメ台詞もどきがけっこうな割合ででてきます。でもキザなセリフはピンポイントで使わないと厳しいんだよ! しょっちゅうこんなもってまわった言い回ししてる男嫌だよ!(笑)

腹筋の強さが試されます。
ヘタにいい席で見ると笑いをこらえるのに苦労します。
(これがまたサバキでイイ席出てたんだ…)

まあだからといって「この芝居、すごくいいから!」とか無責任には奨められない…。
作品と見る人の相性は問われると思うわー。
でもネタとしてはすごい笑えるから、そういうのが得意そうな人は是非!(私は回し者か?)

さてツッコミどころその他を書いていきたいと思います。
どうしてもネタバレは入るので、避けたいという方は自衛してください。こちらはなんの責任ももてませぬ。

では覚えている範囲で。
いつものごとくセリフなどはうろ覚えで正確ではないかと思いますが、だいたいこんな感じだったんだな、と思っていただければと。

●第1場 プロローグ

・今回のバウは生オケです。どうも上手奥にいるっぽい。
音楽が鳴りはじめたとき闇に赤いライトがさっと差し、指揮者と演奏家の影が舞台奥の壁に映し出される。
かっこいい。
テンションが上がる。

・そしてセンターに立つまあくんに光があたる。
なんだかんだいってスタイルがよくて見栄えがするやっちゃ。

・まあくん、みりおん、だいもんと歌い継ぎがあってもちろんまわりは群舞。
男役ダンスも娘役ダンスもあります。
かっこいいです。

谷は『ZORRO』ですら駄作に出来る才能の持ち主ですが、プロローグを盛り上げる技だけは確かだわぁ。
…褒めてんだかけなしてんだか。

・ジャスティンという役柄上なのかまあくん本人の持ち味なのか知りませんが、センターで踊るかれがとっても前のめり感満載で……笑えました。
ものすごく一直線。
悪くいえば自分の感情にとらわれていて視野が狭いジャスティンそのまんまな視線の使い方。

どセンターに座ると居心地悪いくらいにグイグイきます。
下級生チェックをしているのが申しわけない気持ちになります。
ただ、感じるのが圧迫感であって迫力じゃないのがなんとも…。

「さあこっちを見ろー!」というようなまあくんの叫びが聞こえるようでねぇ。これがジャスティンの感情として届いたら、こちらの受ける気持ちもまた変わってくると思う。
「ジャスティンを演じている朝夏まなと」って感じでした。実際そうなんですが。

3回目を観たときは「俺は黒い男なんだぜ!」的な叫びを感じました。あーがんばってるがんばってる。ジャスティンをやろうとがんばってる。
数年後は「あの頑張ってる感はあるけど役としてはみえてこなかったまあくんがねぇ…」的に成長に驚きしみじみしたいものです。

・みりおんちゃんって研2なんだよねー。うーん若い。若いけどなんかしっかりしてる。
ちゃんと歌えて顔も整っててスタイルも悪くない娘役っていいなぁ。

・だいもんの歌はやっぱり上手い。
最初のまあくんの歌はスルーできますが(私はけっこう耳音痴)、だいもんの後に続くと「あ、やっぱりうまくなかったんだ…」とはっきりしてしまう。なんて危険なんだ。

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花組

Posted by hanazononiyukigamau