椿姫

宝塚以外

椿姫

今日はオペラを見てきました。
スロバキア国立オペラによる『椿姫』。
入場料3000円。
安っ。

入場料が安すぎて不安になるところですが、ものっすごくよかったです。

第1部が『椿姫』。約70分の短縮版。
セットは椅子とテーブルだけ、歌手はヒロインのヴィオレッタ、恋人のアルフレード、その父親のジョルジュの3人だけ。
それから通訳さんが小説家のアレクサンドル=デュマとして登場し、ストーリーを朗読するかたちで話をつなげていきます。

歌は原語(たぶん)ですが朗読は日本語です。
話がわかりやすくて親切~。
あとはピアノのお姉さんがいました。

始めはね、ついクセで宝塚と比べながら見ちゃったんですよ。
特にヴィオレッタとアルフレードが恋に落ちるあたりは。
ちなみに今日のヴィオレッタはトゥルゴヴァさん、アルフレードはヒロシュさん。ダブルキャストなんです。

歌上手い~。すんごくいい声。
けど、二人とも丸いな…。
ヒロイン死にそうにないよな。てかハタチなのか!?

セットあっさりしてるなー。書き割りとかないし。
ドレスもわりとあっさり。

そして飲んでる酒がどうにもオレンジジュースに見えるんですが。

でも。
そんなのをぶっとばしてくれるお方が登場。

おおおおおおおお父さんですか!?

ちょい待てなんじゃこのイケメンはぁ!!

父親ジョルジュ役のシモン・スヴィトクさん。
やけにかっこいいんですが。

ヒゲです。ダンディーです。美形です。
そんなに太ってません。
いい声してます。歌も超うまいです。

ああ、なんていいオヤジっぷり(;´Д`)…。

ヴィオレッタに自分の息子・アルフレードと別れるよう告げる場面もストイックな色気が出まくりです。
目の保養…。

ワタクシ何故か最前列センターで見れたので心ゆくまでお父さんの美貌を堪能しました。
自由席で、かなり後の方に入場したのに空いてたのよ…。

しかし、
「お父さんかっこよすぎるよ!」
な思いと、
「まだ自分にも生身の男をかっこいいと思う気持ちが残ってたか。よかった。」
という気持ちがせめぎ合ってたのはいかがなものか。
だいたい生身っつっても相手は舞台人ですからねぇ。発展性がないったらありゃしない。

10分の休憩の後、主催者たちのあいさつがあって、第2部の『日本の歌』がスタート。
「千の風になって」「ふるさと」「世界に一つだけの花」など、日本の有名な歌を中心に歌います。新作もあります。

しかしここでまたすごいことが。
あいさつの後、楽譜立てが舞台に設置されたのですが、

私の目の前。(まごうことなく真ん前)

しゃ、射撃砲を受けろと!(違う)

宝塚だったら即死の位置ですね。

歌手は5人全員出ますが、ダブルキャストを組まれてた『椿姫』に今日は出なかった二人(ペレンチェヴァさんとシーモさん)がやや多めだったでしょうか。

うう、皆さんいい声しておられる。
けどスヴィトクさんが出てくると自分のテンションが上がるのがわかる。
やばい。
超・目の前で、私のために(違う)歌ってくれてありがとうっっ。
いい声とやたらうまい歌と好みの顔とフェロモンを堪能できて幸せですっ。

そんなときに。
隣のおばさまが私の心を知ってか知らずか教えてくれました。

「この人ねー、ピアノの人と結婚してるのよ。ほら苗字が途中まで一緒でしょ。教えてもらったの」

バリトンはスヴィトクさん。
ピアノはスヴィトコヴァさん。

うむむ、そっちの人の苗字はよくわかんないけど、そうなのか。
素敵なカップルだ。
とりあえず、『椿姫』の親子の場面で変な妄想をしてなくてよかった、と思いました(どういう妄想かはご想像におまかせします)。

ひと通り歌い終わってアンコール。

何曲かありましたが、5人でフニクリフニクラを手をつないで歌ったときは、そのままラインダンスを始めるんじゃないかとドキドキしました。
…やらねーよ(星組『ドルチェ・ヴィータ』の見すぎ)。

今日の公演が今回のツアーの最後だったらしく、終演後、お客が帰りきらないうちに出演者のみなさんが舞台で記念写真を撮ってました。
なんかかわいい。

出演者も観客もご機嫌で。
なかなかよい公演でありました。

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