2022年『レビューin Kyoto』感想・4

OSK

『ミュージカルロマン 陰陽師 闇の貴公子☆安倍晴明』の感想の続き。

・役替わりヒロイン茨姫(茨木童子)。

舞美さんの茨姫はまさに「鬼」の系譜。
とってもパワフルでいろんな意味で強そう。
鬼の一族としての帰属意識も強くて、源博雅を愛しつつも家族や仲間への情も強い。戦うお姫様だ。
蹴りとか威力ありそう。

一方、千咲さんの茨姫は可愛い。博雅に恋する女の子の度合いが高い。
異国をルーツにした普通の少女が、その外見や育ちゆえに人目を忍ばなくてはならない辛さを感じる。
可憐なお嬢さんでした。

・役替わりは2番手ヒロイン(?)蜜虫も。
原作ではヒロインみたいな感じだもんね。

実花さんと唯城さんで演じてました。
藤の精の蜜虫が、うまれるときに藤の花の奥から姿を現すの、すごく素敵だったなぁ。

実花さんのほうがどことなくすっとぼけた感じがあって、唯城さんのほうが幼さが出てる感じがしました。
でもどちらも可愛くて強い。

・特別専科の朝香さんもお芝居にご出演でした。
天女というか神々しさがあって、芝居をまとめるのも納得の存在感。

・退団の虹架さんはかれならではの面白みで愛嬌ある演技を。
笑いの中にしみじみとした愛を感じて、なんだか泣けるんだよね。
素敵な助演ぶりでした。

・こちらも退団の愛瀬さん。
演じた道長はスッとした美貌の貴公子ぶりでした。
色気と落ち着きと、舞台への誠実さを感じる演技でした。

・蘆屋道満の登堂くん、線が細いイメージだったけど、すごく骨太な男役さんになられてた。
予想をはるかに超えてよかったです。

・蘆屋道満に操られる酒呑童子の椿くんは、おそらくかれの初めて芝居らしい芝居を見た気がする。
(近年あんまり大阪とかまで来れてなかったし、『円卓の騎士』のときは大きな役じゃなかったし)
正直なところ、まだ成長途中という感じでした。
見たのが初日明けてすぐだったので、回を追って成長していったと思いたい。

・芝居が上手い京我くんが鬼の一味でちょっともったいないと感じました。
でも一味の1人というポジションであっても上手いよね、表情のつけ方とかが。
あと京我くんの好きな言葉「やったもん勝ち」ってなんかいいなぁ(笑)。

・私が観劇した日に「OSKレビュートークショー」というオマケがついていたのですが、そこで芝居の穂香さんが鬼(酒呑童子?)の愛人と判明。

棍棒持ってカチ込むの似合い過ぎてたよね。
愛人といっても色っぽい感じよりは「姐さん」的な感じなのか?

・天輝くんは鬼のまとめ役?みたいなので「店長」と呼ばれてるという話でした。
店長……(笑)。一気に身近になったな。

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Posted by ゆきたろ