姉からのメール・111

姉からのメール

ねーちゃんの『CASANOVA』感想の続き。

花組 Casanova 感想3

・びっくが騎士団長をやるドンジュアン、続きがみたいー!

・ドンジュアンとカサノヴァ。同じ女たらしの色男だけど、この二人、愛に向かう姿勢が真逆に思える。ドンジュアンは自分の欠けた部分を埋めるように女性を求めるのに対し、カサノヴァは自分を与えるべく女性を求めているように思った。与えるように愛するか、愛するように奪うか。両者ともその核をなすのは、官能なんだけども

・だいもんとみりお、奇しくも同期で、同じ先生で、共に色男モチーフの作品をやってるのに、全く違う印象、色、温度をそれぞれに感じてとれるの、興味深い。当て方もそれぞれドンピシャだし。演出もストーリーも違うので当然といえば当然かもだけど、それでもこれだけ男性像に明確な差がでるのは大したものだなーと思った

・でもこのカサノヴァって意外とわきまえた男なのかなー思った、劇見た限りでは。嘘はなさそうだし(言葉は濁したり明言はさけたりのテクニックは駆使してそうだけど(笑))、結婚の神聖性は侵すべからずと思ってそうだし、実際に結婚はしてこなかったわけだし。割と真面目じゃない?何より、昔馴染み?っぽい女性たちが皆カサノヴァウェルカムな雰囲気なのが、カサノヴァの愛し方、女性への接し方を良い方向に想像させる(ドンジュアンなんてキスする前に平手打ちされてたからね)。多情なカサノヴァだけど、1人に決めた時はちゃんと心の中の女性たちにちゃんとお別れするのも、私的には好感度高い。携帯から名前を削除するのはポーズでもできるけど、心から消すの、これはなかなか。真剣に自分や相手と向き合わなければできない、とても重い行為だと思う。グッとくるわー、ここ。

・声高には言えないけど、カサノヴァのような愛し方も私は悪くないと思うんだよね。不倫はいただけないが(でもそれも状況によるのかな…)。あとは当人同士、その愛し方がお互いにマッチするかどうか

・なんかカサノヴァに味方するような文になっちゃったけど、実際してるけど。それは取りも直さず、私にとってみりおカサノヴァがそれだけ魅力的にうつったということでしょうね。そしてそんなみりおカサノヴァが、心の中で最後の最後にお別れするのが乙羽映見ちゃんだったので、なんとなく満足(^.^)。カサノヴァの最後から二番目の女、ある意味凄い

・この場面のみりお歌のコーラス誰かな?めっちゃ綺麗

・そうは言っても、自分の周囲でこんなんやられたら、常識でもって反射的に「そんなんダメやろが!!」とバッサリ斬りそう(笑)。そりゃあそうか。劇ってある程度現実と切り離されたところにあるから、プリミティブなところにたちかえってなぜダメなのか?本当にダメなのか?みたいなことを深く考えるきっかけになるのが面白いなーと思った

つづく

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