『夢介千両みやげ』東京新公を見たんだ・1

雪組公演感想,雪組

雪組『夢介千両みやげ』東京の新人公演のライブ配信を見ました。
あがちんがラスト新公(新公の長で主演)、研3の華純さんが新公初ヒロイン、これまた研3のかせきょーが新公2番手です。

縣夢介

あがちんのラストの新公の役は夢介。
小田原の庄屋の息子で1000両をもって江戸見物、道楽修行、人生修行をする人物です。

セリ上がりでの登場シーンだけは小田原弁(なのかな?あれは)ではなく、江戸っ子らしい気風のいい言葉を吐く。
「お控えなすって」っていう、王道の渡世人のセリフですね。

カツラのせいかいつもよりはかっこよく見えないですが(すいませんね)、でもなんだかんだ顔はいいしガタイもいい。
千両なくても顔で世の中渡っていけるやろ君は……。

夢介は基本は訛りの強い牛モードです。
人が良くて「気は優しくて力持ち」を地で行くような人。
千両箱を軽々かつぐような怪力を持っていても、剣客やならず者に挑まれる戦いに力では返さない。
お天道様のような心で丸く収める。
――その収め方がおおむね「金」というところが、金は力だなと思わずにいられないのですが……。

という原作だか演出だかへの文句はさておき。

夢介にこの牛モードを解除する場面があります。
美人局・お滝と悪七のわなにかかった総太郎を助ける場面。
お滝を大枚はたいて買い上げ、さらに倍で小田原で売り飛ばそう、その前に2階の部屋で検分を……とお滝をつかんで行こうとする。

いきなり悪い男の顔になった縣夢介。

めちゃくちゃかっこいいわ!!
色気びっしゃびしゃ。

そうか、あの牛モードは世を忍ぶ仮の姿であったか。

ぼーっとした通常時との落差が激しい。
ギャップって大事ですね。

それと総太郎の祝言への流れのところもかっこよかった。
お松ちゃんを養女にして、のくだりはいいお金の使い方です。
ちゃんとしたお金の使い方をしているから、夢介の大きさも見えますし。

新公の長でした

あがちんは今回がラストの新人公演。

長の期の組内首席で新公主演でもある。
よって、ご挨拶は1人でおこないます。

新公主演は3度目ということもあってか、とてもきちんとしたご挨拶でした。

新公主演を卒業すると1つ研鑽の場とアピールの場が減るわけですが、本公演でも番手付でバリバリ使われているので、見せ場云々の心配は無用でしょう。

これからは上級生としての研鑽を積まれますように。

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