『翼和希レビューショーin金沢』感想・1

OSK

OSK日本歌劇団の翼くん主演の金沢公演を観てきました。
観たのは6月16日(日)10時公演の1回のみです。

主演は翼くんで、ヒロインは娘役トップの1人で翼くんと同期の千咲さん。
宝塚を基準にするとけっこう変則的な組み合わせをするのがOSKである。
公演形態や人事がフレキシブルなんである。宝塚とは似て非なる劇団です。

「満員御礼」の文字がまぶしい。

今回の会場である北國新聞赤羽ホールの座席数は、固定席504席、車椅子スペース4台分。宝塚でいえばバウホールくらいの規模です。
そのハコで1日3回公演だったわけで、満員御礼が出るというのはOSKにしては画期的な客入りなんでなかろうか……。
(基本、100人入るハコが埋まらないのなんてザラである)

翼くんのコメント「皆さまのお心に寄り添えますように…」というのは年始の能登の大地震を受けてのことでしょう。

赤羽ホールの緞帳。
さすが金沢、金箔の国、加賀百万石。

きんきんきらきらしていて豪気である。

この日に買ったプログラムもやたらキラキラとゴージャスだったので、「金沢ですな――――!!」と謎の叫びを上げたくなった。
中身も充実していて、買ってよかった。出番表以外にも出演者関連で読むところが多いのは嬉しい。
もちろん写真も良くて、お稽古風景の翼くんの躍動感がすごい。さすが翼クンバンチェロ和希である。

今回の金沢のショーは、クラシカルな場面あり、ラテンあり、スパニッシュあり、JAZZあり、もちろんラインダンスも。
そして『ブギウギ』で知名度を上げた翼くんとOSKだけにブギメドレーも外せない。
約70分とはいえ盛りだくさんで満足感の高い公演でした。

客席降りもありました。
翼くんが客席通路から登場するところと、劇団員さんがみんなでおりてくるところ。
けっこう近くで見れます。踊ってくれます、歌ってくれます。

赤羽ホール自体がコンパクトで段差もきっちりあってすごく見やすいハコでした。

細々したところはいつか書くとして。
桜咲く国の前のちょっとしたトーク部分でだったかと思うんですが、

「桜パラソルは売店で販売しております。桜咲く国で必ず使う桜パラソル、ジャケットをお召しの方にはポケットチーフとして推奨しております。さしておけば桜咲く国でサッと出せる」

とすごい販売の仕方をしていました。
どんなポケットチーフやねん!
翼くんのトークが絶好調すぎる。

地域によってはお金に関わることを口にするのは品がないと見るところもありますが(福井はわりとそうかも)、堂々と「買って!」と言うのはさすがOSK、大阪の歌劇団である。
でも明るくきっぱりさわやかに言い切ってくれるから、いっそ心地よくすらある。

石川での公演は12年ぶり、と翼くんが言っておられたような。
能登の大地震や、5月に訪れた七尾市でのことなども話しておられ、心の温かさも伝わりました。

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Posted by ゆきたろ