花組版『TOP HAT』感想・3

マッジ・ハードウィック=音くりちゃん

2幕まで音くりちゃんのマッジとしての出番がないのはさすが海外ミュージカルですよね(最初の最初のオーバーチュア以外)。
良いとも悪いともいえませんが、つい「出番まだかーーーーー!!!」ってなるのよ。
あ、もちろん1幕でダンサーしてるのも素敵なんだけどさ。

2番手娘役(というより女役)のマッジ・ハードウィック役は音くりちゃん。
ヒロインであるデイルの年上の親友役です。年齢ははっきりしてないけどおばちゃん枠なのでしょう。
小柄なこともあり子役をよくやってた印象の音くりちゃんがついにこんな役を……!

昔からすべてに達者だった音くりちゃん、マッジもさすがの上手さでした。
ドス効かせたり可愛い子ぶったりする声音の切り替えがさすが。
声の高さ、話し方、たたずまいなどで貫禄のあるふてぶてしい女性をコミカルに作り上げてました。

音くりちゃんの積み重ねたキャリアのなせる技です。

デイルやホレスとの噛み合わない会話のすっとぼけ加減もめちゃくちゃ楽しかった。
あと「ホレーーーーーース!!!」と拳を作りながら出ていくところ、めちゃくちゃツボだったわ。まねして遊びたい。

マッジとホレスが「それ以外はアイラブユー」で互いをけなしながらも結局上手くいってるのは、割れ鍋に綴じ蓋なんだろうね。

ホレス・ハードウィック=マイティー

れいまいの並びに全ツメラコリを思い出しました。
あのときは華ちゃんとひっとんが相手役だったけど、今回はまどか音くりの同期コンビがヒロインや大役を演じてて、こちらもとてもいいです。
まいれいのコンビ感、さすがです。

基本的にはいい人なんだろうけどどこか残念なホレスさん。(ベイツさんにはアレだけどね)
振り回されまくり、苦労しまくりのホレスさん。
可哀想で可愛い。

マイティーのいい人感がホレスにも出てました。

ステーキのくだりは、ジェリーさん気づいてるんだから教えてあげてーーーー!

ダンサー・マイティーなのでめちゃくちゃ踊れるのに踊れないふりをしまくってるのはメタ的に面白いですよね。
ただ勿体なくもあるので1幕最後のショーに出ちゃえよ!!と言いたくなります(笑)。

大団円に向かう場面で、ジェリーの振りをしてタップを踏み続けるところはお疲れさまです。
ご老体にムチ打たせるんじゃないよ、ジェリーさん!

フィナーレはここぞとばかりにかっこいいマイティー大放出で、ファンも待ってただろうけどご本人も待ってただろうなぁと。
踊らせろーーーーー!!!!な感じが出まくってました。
色気もびっしゃびしゃに出してきて、これぞ花男です。

昨日から始まった大劇場公演ではついに2番手羽根だそうで、おめでとうございます。
私も観に行くわ。

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