『蒼穹の昴』感想・2

雪組公演感想,雪組

雪組大劇場公演『蒼穹の昴』10月2日(日)11:00と15:30、10月3日(月)13:00の合計3回観てきました。
あとはライブ配信で東京楽を見ることになるでしょう。

「雪組公演」ですが、専科さんの扱いはすごかったですね。
雪組公演なのか専科公演なのかわからないくらいだった。
当然だけど、皆さまお上手でいらっしゃる。作品に厚みを出してくれます。

本専科さんのいっちゃんさん、なとりさん、はっちさん、まりんさん、西太后のヒロさんなんて裏ヒロインみたいなもんだし(笑)。
スターポジも維持しているカチャも、威厳と迫力を備えてました。

これだけ専科さんに役が回ると脇や下級生は……となるところですが、意外なほど男役さんは活躍の場がありました。
特にはいちゃん、いちかくんはおいしかったと思うわ。
すわっちも出番が多くて泣かせる役。

蒼波くんもいいところで結構使われてましたね。歌もダンスも。
大劇場でこんなにわかりやすく活躍したのは初めてなんじゃないかな。

優しい柔らかさをみせる聖海くん、コメディリリーフ的な活躍をするかりあん。
西太后付きの権勢を誇る宦官を演じるりーしゃも、やりすぎない中に不気味な笑いを見せるなど快演。

日本人記者のあすくん、特派員のしゃんたんも歌があって目立っていい役。
しゃんたんがパレードの大階段を(歌なしだけど)センターで降りてきたのはびっくりしたわ!

そして忘れちゃいけないつばさくん、すごかった! スチールのインパクトだけじゃなかった。
盲目の元宦官・安徳海役です。

胡弓を弾く姿、セリフ、歌、春児への愛情、どれもいい。
そういや春児・あーさと同期ですね。

ただ、男役は活躍してたけど娘役は……でしたね。
役らしい役が少なく、出番も短い。

一番活躍してたの西太后だし(シシィ的ヒロインだな)。
マダム・チャンの出番もさほどでもなく(とうとつに西太后を「おばあちゃん」呼びしててびっくりしたわ。孫なの?)
ひまりちゃんはお后だけど皇帝の寵愛は得られてなくて気の毒。それでも芝居が上手いしぷんすかしてて可愛いんだけど。
女官たちもずらっと居並んで踊ってるのはきれいだけど、文秀たちにキャーキャーする以外で芝居らしい芝居ができないのが辛い。
きれいで華やかな舞台を作り、中華帝国の威信を見せるのがお仕事といったところでしょうか。

退団者のカレン、はおりんはいちおう歌があったけど、ブーケちゃんの扱いは気の毒だった。
ブーケちゃん、景徳鎮イメージドレスの娘役ダンスでは表情くるくる変わって可愛かったなぁ。

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