『六月大歌舞伎』観てきた

歌舞伎,宝塚以外

東京は歌舞伎座で、『六月大歌舞伎』を観てきました。
東京がひさしぶりなら、歌舞伎座もひさしぶりーーーーー!!
めちゃくちゃ面白かった。

私が観たのは6月7日(金)夜の部です。
3階席でしたが、3列目だからかけっこう見やすい。
花道はほぼ見えないけれどすっぽんはどうにか見えるくらい。ええ、花道はみえやすいようにちゃんと上手席を選びましたとも。
(好みの席を選べるのは経験値ですね)

『BIGFISH』が16時終演、歌舞伎が16:30開園ということでギリギリでしたね。
幕見という手もあるけど最初の『南総里見八犬伝』を観たかったんだよ……!

夜の部は三本立てでした。

・南総里見八犬伝
・山姥
・魚屋宗五郎

南総里見八犬伝 円塚山の場

犬山道節…歌昇
犬村角太郎…種之助
犬坂毛野…児太郎
犬川荘助…染五郎
犬江親兵衛…左近
犬田小文吾…橋之助
娘浜路/犬塚信乃…米吉
網干左母二郎/犬飼現八…巳之助

南総里見八犬伝、楽しすぎました。

『南総里見八犬伝』は学生時代にはまって読んでたんだけど、さすがに記憶が怪しい。
たしか女装するのが2人位いて、子どもも1人いたよな。くらいの記憶力。
しかし8人中2人女装できるってさすが日本だよな。パーセンテージ高すぎやろ。
八犬士、さすがに演じてるのがみんな大人(だよね?)なので誰が誰役やら……と思いきや、みんな隈取がちがう。なにこの親切さ。
子どもは顔(隈取)が赤いのか。
そして力士の犬田小文吾、着物にちゃんと名前が入ってる。わかりやすっっ。

八犬士が見得を切りまくるところは「タカスペかな?」って。
「動く錦絵」に納得です。
美しくてかっこよかったーーー!!

山姥

山姥…時蔵改め萬壽
山樵峯蔵実は三田の仕…芝翫
怪童丸後に坂田金時…(初舞台)梅枝
源頼光…獅童
白菊…梅枝改め時蔵
猪熊入道…萬太郎
渡辺綱…(初舞台)陽喜
卜部季武…(初舞台)夏幹
源賢阿闍梨…錦之助
平井保昌…又五郎
多田満仲…歌六
藤原兼冬…菊五郎

歌舞伎はけっこうメタ要素が多かったですね。

中村獅童の息子2人も初舞台で、芝居の中に組み込まれているのがとてもメタ的である。
いつか私は「○○ちゃんの初舞台見たのよ!あのときはまだ名前がハルキとナツキで…」と自慢するのだろうか。

今回3人の子どもさんが初舞台で、8歳、5歳、3歳かな。
年齢順にやはりしっかりしていく。
座っている姿勢などはやはり年齢なりの成長が出ますね。内また気味に足をプラプラさせ、舌足らずにセリフを言ってるのもそれはそれで可愛い。

『山姥』の芝居の途中で襲名披露があり、そしてふつうに芝居に戻っていくのがすごかった。
宝塚の初舞台とはまたちがうのね。
「私の息子が」と女形さんが紹介されているのは脳がバグる。

襲名披露の子は『山姥』の金太郎と、獅童さんの子どもふたりは頼光四天王で「途中で家来に加わった」設定。
家来ちっさ!!

つっこみ入れたけど、小さいものは可愛いのである。

魚屋宗五郎

魚屋宗五郎…獅童
女房おはま…七之助
丁稚与吉…(初舞台)陽喜
丁稚長吉…(初舞台)夏幹
召使おなぎ…孝太郎
鳶吉五郎…松緑
小奴三吉…萬太郎
磯部主計之助…隼人
菊茶屋娘おしげ…男寅
浦戸十左衛門…坂東亀蔵
父太兵衛…権十郎
菊茶屋女房おみつ…魁春

『魚屋宗五郎』は獅童さんのへべれけになっていく演技がいい。

そして酒をもってくるところで「酒が好きで酒屋に奉公している」と小さい子が言う面白さ。
「ハルキとナツキに似てるねぇ」と言われる2人。
ああ、メタだ。

親子の襲名披露や、初舞台の子もいてめでたいめでたい演目でした。

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