先月号(2023年11月号)から『歌劇』で宙組は場を喪った。
ジェンヌさん個人レベルでは登場しているものの、レギュラーコーナーである「えと文」「組レポ。」は宙組だけ掲載されず、そしてトップ5人の質問コーナーはそれ自体がなくなった。
こんなことってあるのかぁ……という驚きが更新されていく。もえこ大好きなうちの姉が気の毒である。
さらには12月号恒例の「1年を振り返って」的コーナーに宙組トップコンビだけコメントがない。
週刊誌報道の真偽はともかく、そこに名前の出ない新宙娘1のはるさくちゃんまでと思うと気の毒である。
組子が亡くなり公演は中止、稽古もろくにできていない(らしい)状態で、しかも世間の厳しい視線や好奇の目にさらされ、しかも組子が亡くなった原因が組内にあるかもしれないという状況で、明るい話を変わらず続けるというのも難しいだろう。
稽古場での話をすれば、「活気ある楽しそうな稽古場の裏で、実は……」となるやもしれぬ。
一時期公演中止だったのは雪組も。(現在は公演中)
『えと文』の担当はあがちん。
11月号までは組内のようすなどを書いていたが、12月号は自分の話でまとめた。
元々、稽古場や舞台上での話は下級生の「楽屋日記」に、上級生は「えと文」でエッセイのようなものを書くという住みわけがなされていたと聞いたことがある。
そう思えば、あがちんの12月号の「えと文」は本分に還ったと言えなくもない。
私は昔からあがちんの文章がけっこう好きである。
わりと下級生のときの「楽屋日記」でいい印象を持ったのである。
満を持しての「えと文」でも勢いのある文章だ。そして絵文字・顔文字がない。
今回は最下級生のときからの舞台上でのメイクやヘアスタイルの話で興味深かった。
どんな上級生にどういうふうに教わってきたかというのは単純にミーハー的な楽しみ方もあるし(スターさんもたくさん登場する)、私は入団時からあがちんに注目してたので「そうか、あのときはこういうことを考えてたのか」という懐かしさ含みの感慨があるのだ。
あとあがちんは絵が描ける人なのも強い。
お稽古場などで人の手を借りずとも完結できるのだ。
ところで「えと文」の服は牛柄ってことでいいですか。牛、大好きだもんね。
ついでに「LookBack新人公演時代」の服は大きな水玉で、牛柄の亜種のように見えなくもない。
カラーポートの服はふつうだった。ほっとした。
さて、宙組のコーナーがなくなっているとはいっても、ジェンヌさん個々人については話が別。
表紙は宙組新2番手のずんちゃんである。おめでたい!!
ヘアスタイルとか表情のつけ方とかかっこいいですわぁ。
一昔前は『歌劇』表紙=ダサイという図式が成り立っていたものだが、時代は変わった。というか撮影者が変わっただけだが。
しかし見開きカラーポートのポーズはだいたいの人が面白くなってしまう。誌面の構成上やむを得ないか……。
宙組がらみのページが減った分の穴埋めであろう、過去の『歌劇』記事の再掲や歌劇まわりの企画ものについては編集部さんお疲れ様ですという気持ち。
参考までに。直近の『歌劇』のページ数。(最後のカレンダー等は含まず、ページ№の振られた次号紹介まで)
2023年9月号……192ページ
2023年10月号……184ページ
2023年11月号……144ページ
2024年12月号……160ページ
12月号のうち11ページが『「歌劇」から見つめる、小林一三生誕150年』というコーナー。
創刊号からの逸翁の手記の縮刷版も掲載されているが、おおよそ4分の1サイズに縮小され文字が小さすぎてさすがに読む気にはなれず……。(虫眼鏡が必要なやつですわ)
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