『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』感想・1

宙組公演感想,宙組

宙組大劇場公演『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』を観てきました。いわゆるヅカローですね。
8月27日(土)13時公演初日です。

まずはぶじに幕を開けてよかった……!
公演当日の開演数時間前に中止になることもある昨今なので、特急電車で移動中も少し不安でした。
そりゃ万一中止になってもムラ近辺でいくらでも遊べますけどね。行ったことないカフェを回るだけでも楽しいし。

さてハイロー。
未履修です。知っているのは真風コンサート『FWM』での情報くらいだ。
そんな状態で観ましたが楽しかったです。

ナレーターすっしーさんが都度状況をちゃんと説明してくれるので、各チームや抗争状態などを知らなくても問題なしです。

芝居というよりはショーに近い感じかな?
なにせSWORD5チーム(山王連合会、White Rascals、RUDE BOYS、達磨一家、鬼邪高校)とあーちゃん率いるもう1チーム(苦邪組)の抗争の話を1幕100分程度でやるんだから、まともに芝居してたら終わらない。
人物紹介をやってるだけでほとんどの尺が取られてしまうから、ストーリー性を入れるとしてもざっくりしたものにしかならないだろうなぁ……あんまり難しい設定作っても脳がこんがらがるだろうし。と勝手に予想してたら、当たりました(笑)。

はい、ざっくりした話です。
病をかかえた幼なじみのカナ(じゅんはな)の望みを叶えようとするコブラ(真風)が各チームと会って、最終的には5チームVSあーちゃんで対決する話です。
ところどころ『ロミオとジュリエット』っぽかったり『ローマの休日』っぽかったり。
あと恋人が短命な話。
展開は超ベタ。でも、それがいいんです。
だってショー作品だから(笑)。

最初にコブラ真風が登場して、続いてナレーターすっしーさんが登場したあとは、SWORD各チームが番手順(下級生から先)に大階段を使ってダンスするんです。
いやぁテンション上がるわー!!
ていうか、治安悪い話なのに番手はちゃんと守るんやな……と客席で1人でウケてました。

特に男役にはたくさん役があって、下級生の個々人の見せ場はそれほどないけどその気になれば識別しやすい作りになってる。
喧嘩という名のダンスがたくさんあって見ごたえがある。
娘役も気っ風のいいのも色っぽいのもいろいろあって楽しい。苺美瑠狂、可愛い。

宙組だからびっくりするくらいみんな歌が上手い。
ほんと宙組の番手格の歌唱力どうなってんの。

ヒロイン・カナがいなくなったあと、最後にSWORD5チーム集結して華々しく終わったところもまたショーみたいでした。

初日だったのでご挨拶あり。
スタオベしたカテコで真風は、「配属された108期生や退団者も含めてしっかり公演をやっていきたい」みたいなことを。

その次のカテコでは、真風らしいゆ~っくりしたしゃべりに客席がウケて「なぜ笑われているのかわからないのですが……」と。
そして「無事に初日の幕が上がってよかった」と言ったのは、舞台上も客席もたぶんみんな同じ気持ちだったと思う。

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