
1回だけ観たOSKの『へぼ侍』の感想の続き。
たぶん2回、3回と重ねたら重ねただけ、新たな発見のある舞台だと思う。
再演決定、おめでとうございます!
七五調のセリフ、歌にびっくりするけど、良質な作品だし、いろんな意味で面白いから観たほうがいいよ。
言葉がすごいので脚本を読みたいなぁ。
なお、脚本・演出は戸部和久氏。
松竹で歌舞伎の脚本を手掛けてる方なんですね。
『風の谷のナウシカ』の歌舞伎版もこの方であったか。(丹羽圭子氏と共同)面白いわけだよ。
でもってあの難しい言葉の数々は歌舞伎と思えば納得である。
・主演・翼くんが演じる志方錬一郎は、商家で働き軍歴のない17才の「へぼ侍」。
軍歴がないのに志願して西南の役に参戦します。
気も利いて弁が立ち、行動力も備え、ここぞというときの金の使い方も心得ている。
パッと勢いのある、明るく気持ちの良い若者です。
だから「へぼ」感はないのだけれど、さすがに初陣で人を倒したときは衝撃を受け、いかにしっかり見えても少年だったのだなと思う。
この「少年」ぶりの見事さが翼くんの技量である。
年齢を重ねて大人になったときのたたずまいも素敵でした。
・ありすちゃん演じるヒロイン・お鈴は夜鷹。
元はちゃんとしたお家で育ったようなのに、時世に翻弄されて、今は筵一枚を抱いて自らを売る。
けなげで愛らしくいじらしく心根は強い少女。
弱者の立場ゆえに、強い者には奪われる、搾取される。
戦時の民衆の代表的立場でもある。
「戦が終わったら……」な話をしたときには「なにその死亡フラグ!!」と思ったけど、錬一郎と無事に逢えて結婚したようだ。
尻に敷くでもないけど、しっかりと夫の手綱を握っていそうである。
戦争ものゆえに出番は少なかったが、ヒロインらしい可憐さをビジュアル・演技の両面で出せるのがいいところ
なんせ可愛いんだよね。
しかしいつ見ても星組娘役トップのひっとんに激似だぜ。










私が観た回はニコ生の日でオマケのトークがありました。
撮影タイムもあったので撮ったのを置いときます。画質が死んでるのはまぁすいません……。
公演のお話などされてましたが、唯城ちゃんの日本髪は地毛を結ってるというのにびっくりしました。
どこの世界も娘役さんはすごい。
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