星組大劇場公演『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』を観てきました。
4月24日(日)11時公演と15時30分公演のダブルです。
ほんとうはGW明けに行く予定だったんだけど、急遽チケットを手配してしまいました。
行ってよかった、楽しかった。
人の洪水、歌とダンスの洪水
一番感じたことは「なんか舞台の圧がすごい」。
なんだろう、これ。
芝居は小柳たん、ショーは大介センセイで、じっさいの人数も多いのかもだけれど、やたらに舞台上に人がいる気がする。
そりゃもう、うるさいくらいに。
芝居もショーもあっちでもこっちでもわちゃわちゃしてて、みんながいろんなことやってて、「こっち観ろ!」とばかりの熱を発してた。
星組生の熱にやられて疲れるほどだった。(灼熱の太陽の下って疲れるよね)
でもめちゃくちゃ楽しいんですよ。
目が足りない。
トップコンビのことなこはダンス巧者なので2人のデュエットダンスなどはやっぱりすごかった。
踊りまくれる2人が惜しげもなく芸を見せてくれる。
可愛いだけじゃない、まさにお金を取れる芸ですよ。
誰だよ、宝塚がお嬢さん芸だの素人っぽさも人気の秘訣だの言ってるやつは、って感じです。
こっちゃんは宝塚きっての歌手でもあり、しかも専科から美穂姐様がご降臨。
美声同士、歌ウマ同士で耳が幸せ。
元星組組長で専科に異動された柚長も古巣にご降臨で、熟した美女お2人がいらっしゃるというのも有難みがすごい。
若さだけじゃ出せない厚みも出るってもんです。
大介ショーということはつまり……
ショーの演出は藤井大介センセイです。
てことは女装です。
・中詰(サン・ファンの火祭り)では中堅~若手男役5人が女装してトップのこっちゃんに絡みます。
メンバーは希沙・碧海・天飛・咲城・奏碧(敬称略)。
ドレス姿のちゃんとした女装です。
ロミジュリで「愛」を演じた2人(きさちんとさりお)が柔らかい「愛」の顔をしてて、102期3人(あまと・さんちゃん・タケル)が攻め顔してるのに笑いました。
圧がすごいから、君ら!!
勝手に「蘭寿さんの子」認定してるあまとくんですが(顔とか笑い方とか似てるじゃん……)、女装は意外と可愛かったです。
(意外とって)
あ、星組と関係ないけど、まゆさんが最近ご出産されたようでおめでたいことです。
でも11時公演では「攻めてるなぁ笑」と思ったあまとくんの女装が、15:30公演ではかなり可愛く感じられました。
千秋楽にはめちゃくちゃ可愛い美女に成長してる案件かもしれん。どうしよう。
・女装、もいっこ。
闘牛の場面(フェリア・デ・マラガ)でせおっちがトロSです。
闘牛の牝牛ですね。
トロSのせおっちがトレロ(闘牛士)のこっちゃんと死闘を繰り広げるんですが、生と死のはざまですから、どうしても淫靡な雰囲気が漂います。
ていうか、大介センセイ、せおっちの女装好きだな。
この場面、せおっち以外にもけっこうな数の男役さんがトロとしてご登場。ものすごいダンスを繰り広げます。
せおっちの影みたいな感じでせおっちの分以上に踊り狂う。
こちらはドレスではなくてタイトなもの。黒レオタードに黒タイツみたいな感じです。
パレードと2番手問題
華やかなフィナーレはみっきぃさんのエトワールで幕開け。
91期生で今年研18になる功労者にふさわしい餞別です。
パレードの階段降り。
天寿(エトワール)
⇓
小桜・天飛
⇓
極美・有沙
⇓
天華・綺城
⇓
瀬央
⇓
舞空
⇓
礼
はるこは歌なしですが、せおっちとひっとんの間で5人並びのセンター降りしてきます。
あかぴー以下は羽根なしだったかと。
トップのこっちゃんはトップさんらしい大羽根、ナイアガラも雉もある華やかなものでした。
珍しいのが娘1ひっとんと2番手のせおっちの羽根。
トップこっちゃんの大羽根をはさむように、トップ娘役ひっとんと2番手せおっちが片翼の羽根を背負ってるのは、羽ばたくこっちゃんと一体となって2人がいるようでかっこよかった。
バランスがとてもいいよね。
ただ、星組には2番手問題が控えているのですよね。
簡単に言えばせおっちは正2番手なの? 組替えしてくるありちゃんとの序列はどうなのさ? っていう。
それを含めると「劇団的にはせおっちを正2番手にはしたくないんだなぁ」と思わずにいられない。
でも初日から物議をかもした花組公演(マイティーもひとこも3番手羽根)よりは上手く誤魔化してるような……?(実際どうだろう)と、劇団の工夫やら苦労やらを感じてしまうのでした。
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