『二人だけの戦場』感想・2

『二人だけの戦場』梅芸初日感想の続き。

かれーちゃん演じる主人公ティエリー・シンクレアが、ものすごく男でかっこいいのですよ。
りんきら演じる上司・ハウザー大佐司令官への対し方、仕事の向き合い方や反応速度に、とてもすっきりした「男」を感じる。
ぐだぐだ頭や感情で考えない。仕事だからやる。まずは動く。(もちろんシンクレアもティエリーもバカではない)
すばやく忠実な働き方は、もちろん命令は絶対である軍隊ゆえの部分はあると思う。でもそれだけじゃない。
シンクレアの潔いあり方が気持ちいい。

また、かれはどこまでも軍人である。
軍規をおかして、平時であれば軍法会議に(死刑もありうる)、戦時であれば戦場にという場面。
ヒロインのライラ(まどか)と逃げちまえよ!!と言いたくなるんだけど、そうはしないんだよね。
それどころか自ら最前線へと赴く。

「生きていたら会おう」って言ってるのに最前線かよ!! って思ったよね。
でも自らの使命をないがしろにはしない。
何年も続く内戦に身を投じ、終わっては裁判にかかる。
自らのあるべき姿をまっとうするのは、さすが志高き首席というべきなのだろうか。

――という、ティエリー・シンクレアの内面も素晴らしいのですが、もちろんビジュアルも素晴らしい。
宝塚の男役を演じるために生まれてきたかれーちゃんですから。
軍服も何着かあってどれも麗しいわ。白軍服は格別。

しかも、場合によっちゃ「日曜日のお父さん」感の出る茶色いニットの上着もめちゃくちゃスタイリッシュでかっこよくて、ほんとどういうことだ!!
唸ったわ。

そして終盤の中年になったシンクレアのかれーちゃんが非常に麗しく、あんなに身綺麗なのは、かれーちゃん(というか、シンクレアの)性格なのか、インタビュー中だからなのか、あの国ではあんなもんなのかと考えてしまった。

ビジュアルも役の演技も満足度の高い作品です。
明日、ライブ配信を見ます。2度目の観劇、楽しみです。

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