『フィレンツェに燃える』感想・2

花組公演感想,花組

花組全国ツアー公演『フィレンツェに燃える』、梅芸で10月16日(日)11:30公演を観て、今日(10月22日(土)16:30)ライブ配信で神奈川公演を見ました。
2度見ると作品の解像度が上がった気がします。
いや、ツッコミどころに気づいてしまったというべきか。

娘役2番手役のアンジェラを演じる美咲ちゃん。
あの役をちゃんと可愛く演じられるってすごいな!

というのも、初見(梅田)のときは「いろいろキャンキャン言ってるけど若いから仕方ないかぁ、ずいぶん素直な子だし」と思ってたんです。
でも2度目に見たら、別にキャンキャン言える立場じゃなくね……?ってことに気づいてしまいまして。

私、なんでかアントニオとアンジェラって元々身内公認の仲(許嫁に近いなにか)なのかと思ってたんですよ。
ほのかちゃん演じるレナートさんがいて、母親みとさんはくっつけようとしてたのに。
たぶん『バレンシアの熱い花』とごっちゃになってたと思われる。

だからアンジェラは「パメラと結婚する」と言い出したアントニオに怒る気持ちもあったのかと勝手に思ってたんですが、仮にそうだったらアレじゃすみませんね。家同士のことになっちゃうしね。

でも2回目を配信で見たらアンジェラったらトニオを大人しいお友だちだか幼なじみだかって言っててびっくりですよ。
大人しいはともかく、幼馴染って……2人の年齢いくつなんだ。
20代半ば以上と10代半ばくらいかと思ってたぞ。
ハタチ超えてあのうるささだったらかなりキツイぞ、アンジェラ。
アンジェラは自分が小さいときからアントニオを知っている(アントニオが小さかったとは言ってない)=幼馴染だと認識してるってことであってほしい。

そして家同士でそういう関係になってるでもなく、当人同士がつきあってたわけでもないのに「(パメラに想いを残してるあなたなんて)大っ嫌い」というアンジェラよ……。
さらに「でもカーニバルには連れていってね」なのがすごいな。私、言えない。アンジェラはお嬢様だから言えるのか?
あのセリフの流れは、女心の複雑さっていうか、少女らしい我儘さっていうか、なのか……?

いやもう、2度目に見たらアンジェラさのめんどくささ(&アントニオの優しさと表裏一体の煮え切らなさ)にうあああああとなったんだけど、それをちゃんと愛らしく演じられる美咲ちゃん、ほんとすごいですわ。

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