『Deep Sea』東京楽は7名の退団者がいました。
退団者たちが黒紋付きに緑の袴に着替える間のつなぎの退団者紹介は副組長のさち花が務めました。
ご挨拶は立て板に水、滑舌も非常によく、安心感しかないですね。
やや早口だったのは退団する人数が多くて話す内容が多いのと、もしかしたら涙をこらえていたからかも。
7名は全員が大階段を降りてのご挨拶。
最下が102期・研8の蘭世ですから。
みな大ぶりのブーケを持って華やかなご卒業です。
退団のご挨拶はメモってないのですが、みなそれぞれに素敵なものでした。
ゆいかれんちゃんが言葉に詰まったのも、彼女の感情が伝わってくるようで、愛おしい時間です。
花時さんはスカステのインタビューのときも声の低さに驚いたんだけど、その落ち着いた声音が月娘っぽいなと。
別の組の娘役だったら無理にでも娘役っぽい高い声を出しただろう。
ゆいちゃんと花時さんは同期。
月組はお花渡しの際に同期全員が集まるならわしがあるのだけれど、ゆいちゃんのときに先に退団ご挨拶をした花時さんも来ているのに「おお」と思いました。
月組組長・るうちゃんには元月のなっちゃんからお花が渡されました。美脚がチラ見えするワンピースでしたね。
なっちゃんは約4年間月組の副組長として、同時期に組長のるうちゃんを支えていた娘役さん。
同組同期というだけでも濃い間柄なのに、管理職として大変さを分け合っていたとあれば、特別な感情が2人にあることでしょう。
退団ご挨拶が組長としてのお礼から始まるのがさすがはるうちゃんでした。
晴れやかに「楽しかったー!」と言っていたのもよかった。
最後の88期生ですよね。
カーテンコールのあと、恒例の退団者からの一言と、それに対するトップスター・れいこちゃんのコメントでびっくりしたところ。
月組男役たちのあいだでも「おれたちのゆい(結愛かれんちゃん)」って言ってたんか! 私らと一緒か!
そりゃー可愛いもんな。見たらデレデレしちゃうもんな。
そりゃ「おれたちの」って言うわよ、仕方ないな。
あとからんちゃん。
「18年目で13才で卒業するのが計算が合わない」って確かに。
92期ちなつと同期だもんなぁ。いつまでも少年みがある若々しさで、奇跡でしたね。
その一方でおじさんも演じるのがさすがジェンヌなんだけど。
ぎりさんの「セリフのない役でも自分だけはその役を愛した」(←これは退団ご挨拶だったかも)、るうちゃんの「背中は見せた」発言もすごくよかったな。
みんな泣いて泣いて、ご卒業とはいえこんなに退団者たちが泣いてるのも珍しいくらいとは思うんだけど、それでも晴れやかな千秋楽でした。
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