『アルカンシェル』感想・1

花組大劇場公演『アルカンシェル』~パリに架かる虹~を観てきました。
2月11日(日・祝)11時の回、初日明けてすぐです。
作・演出は小池修一郎氏。

小池センセイは『エリザベート』などの海外ミュージカルは当たりが多いけど、オリジナル作はトンチキ率高いし、さて……と不安ぶくみで観ましたが、予想外にちゃんとしてました。
ちょっとネバセイ風味ですね。
退団公演は駄作率高いと言われますが(退団公演なら駄作でもお客が入るから、新人や評価がイマイチな演出家が当てられがちだった)、今回は駄作ではなかったと思います。良い方ではないかと。けっこう楽しかった。

『アルカンシェル』は、れいまどでいろんなショー見せます!歌も踊りもやります!って感じの作品です。
特に団員役の人たちは踊りまくり。
人物の書き込みは薄めの印象ですが、人物の中身に肉付けしていくのはかれーちゃんの得意なところではないかと。だからこれからどんどん花組生が深めていくんじゃないかな。

ナチス・ドイツも出てきて「ああ、小池作品やなぁ」となり、ナチス将校に無理矢理迫られるヒロインの図にうわぁベタなの来た!!と思いつつ、はい、初見では大丈夫でした。

今作はミュージック・ホールが舞台なので、しょっぱなからレビュー場面で男役の黒燕尾あり、ドレスの淑女あり、男役の女装ダルマあり。
開演前にろくすっぽプログラムを読んでなかったので、黒燕尾にだいやの姿が見つからず、「あれ?」と思ってたらダルマのセンターでしたわ……。びっくりした。いいもん見た。

まどか演じるカトリーヌ・ルノーの手を取ってエスコートするのは、あかさんと舞月ちゃん。舞月ちゃんは今回でご卒業なので餞別もあるわね。
今まで94期生が卒業するときは舞月ちゃんがお花渡しをしてたけど、ついに受け取る側になるのか……。知り合いでもないけど、勝手に感慨深いものがある。

そのあとバレエ的なものやモダンダンス、ラテンショー、音楽もクラシカルなのからジャズなどさまざま。
舞台でのショー、リハーサル、お稽古、戦場への慰問などショーを行う場所もさまざま。

ダンサー・かれーちゃんの退団公演がショーなしの一本物なのに肩を落としたファンも多かったかと思いますが、一本物の芝居にショーをふんだんに盛り込むことでファンの要望に応えたのではないかと。

1人だけ現代人のほのかちゃんはフィナーレでめちゃくちゃ楽しそうで「踊り足りてないんだろうなぁ」などと勝手に思いました。

最後のかれーちゃんのパレード衣装と大羽根だけはびっくりしましたが……まぁ許容範囲……か……?
スタイリッシュであらゆる衣装を着こなすかれーちゃんへの挑戦か?
でもこれが最後の衣装なんだよなぁ。サヨナラショーを除いたら。
レインボー大羽根&衣装で、アルカンシェル=虹なのはわかりますが、なんか。はい。

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