あかねさすA中継を見たんだ・1

2021-02-13花組公演感想,花組

博多座公演『あかねさす紫の花』役替わりAのパターンを観ました。5月12日(土)15:30の回ですね。
博多まで行くのは大変なので梅田でライブビューイング鑑賞です。楽ちん。
見たいところを見られないストレスもあるけど、しょせん私の目玉は2つ、現地で観たとして「目が足りん!!」と叫ぶに決まっているのだ。
あらかじめ考えられたカット割りになったところでさほどの不満はありません。

DSC_4184

なおこのときの役替わり。

大海人皇子 明日海 りお
天比古 柚香 光
中大兄皇子 鳳月 杏

お兄ちゃんがちなつ。弟がみりお。
すごくしっくりくる順番です。

みりおもちなつも中卒ジェンヌ、学年差は3つで実年齢も3つみりおが上。
にも関わらず、女の子ともみまごう少年ぽい美貌を売りにしてきたみりおと、大人っぽさや渋さ、そして色気を買われてきたちなつなので、学年は逆じゃないかという印象があるんですよね。

とはいえ学年も上がり、トップという立場にも馴染んだみりおなので、仮に配役が逆だったとしても違和感はなかったものと思います。

みりおの大海人皇子は穏やか。
若いころはまっすぐで、その美しさと伸びやかさが若鹿を思わせる。
学年を重ねてなお瑞々しいみりおがすごい。これも演技力だよね。

仙名ちゃんの額田女王とのあたたかく穏やかな日々は中大兄皇子に奪われる。
哀しいけれど、兄のことも尊敬し愛しているがゆえに悩む。
引き裂かれた気持ちの痛々しさがこちらに迫る。
愛のありかを額田に問う場面は辛かった。

最後の場面の「狂ったか大海人」のセリフがなくなったのは、みりお大海人皇子は狂ったというよりも、のちの乱につながる反逆の気配が濃いからでしょうか。
舞台を飲み込むような気魄でした。

0