『神々の土地』感想・9

宙組

●せーこちゃん(ユスポワさん)の台詞「美しいものを見ることには価値がありますもの」に全力で頷く公演でした。
だって、うらら様を観るためにムラへ来たんだもの!!!

ユスポワせーこちゃんとウエクミに握手を求めたい。

●テロルに遭ったイリナの凄絶な美しさは見もの。

うらら様イリナはとても美しくて舞踏会などで着飾ったところなど眼福なんだけど、テロルに遭って薄汚れた姿で現れるところがとりわけ凄絶な美しさだと思う。
息も絶え絶えに血の気を失った姿。
飾り気もなにもないところで、当人の美だけが際立って、息を呑む。

・「恋のかわりにウォッカで身も心もお焦がしあそばせ!」という台詞も、うらら様レベルの美女じゃないと様にならんよなー!!
乾杯できるガリツキー将軍が本気で羨ましかった。
(このりおがまた美中年で眼福である)

●初日近く、中日あたり、ムラ前楽と観て、けっこうセリフの雰囲気が変わってましたね。

特に真風ユスポフ。
初日近くはイリナのことも好きなのかなと思える雰囲気だったけれど、終わりごろには「ああ、たしかに(好きではないのかも)」って感じに。
特に「ではあなたは、彼にオリガと結婚してほしいの」のところ。
突き放しているような、いっそ軽蔑しているのかもと思えるような冷たさがあった。

ユスポフさんは母にもマリア皇太后にもバレバレなくらいドミトリーに向かっていく人だから、恋情に無自覚なイリナに苛々してたのかなぁ。

・「車で待つ」か「来るまで待つ」か初日近くはわからなかったのに、中日くらいにはわかる言い方になってた。(まさか掛詞じゃないよね?って思ってた)

・あと、ユスポフが「お早うお二人さん!はん、そんな顔をして…」と言うところ、ルパン三世を思い出すんだが。

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宙組

Posted by hanazononiyukigamau