『瑠璃色の刻』感想・3
・宇月ロベスピエールは革命を起こすところはまっすぐで熱い。
時代を動かす空気と、舞台を染める熱さがあった。
「我々が新しい共和国を作るのだ」からの目の色の変わりようがすごかった。
目で語る役者はいいね。
独裁者の狂気が見える。
しかしサン・ジェルマン伯爵を追うことにしたときに、れいこジャックの言葉を容れて彼一人で追わせることにしたのは納得いかない――というか甘っちょろすぎてびっくりだ。
ラストシーンが3人の歌で「なんかいい話」感満載で終わったけど、あの後ロベスピエールがやってきたのだと思いたい。
そうなったら物語としては悲劇になるが、そのくらいやらないとロベスピエールたちがアホすぎて納得できないのだ。
(ていうか、登場人物が全体にアホばっかりだけど)
・宇月ロベスピエールと一緒に登場するのがつっちー・れんこん・ヤスという芸達者トリオである。
豪華。
・まゆぽんネッケル……王宮の中ではまともな人。
出番はあまりないけど、少ない中で存在感はあったし、見事な歌も聴けてよかった。
階段状のセットでの歌は重みと迫力があった。
ほんと組内専科さんみたいな人だ。
まだ研9だというのに。
・るねフィリッポは可愛い。
ほんと小顔で娘役泣かせである。
悲しいほどに下手なセリフや、「見れたものじゃない」踊りをきちんと見せた(もちろん演技で)。
最後の「アデマール」の台詞がよかった。
しかしダミアン一座、シモン・ジャック・フィリッポ以外にも男の子はいるのである。
なぜにフィリッポを主役にしたし……。
(なにか弱みでも握られてんの?)
・ダミアン一座の若い男子に音風くんと蘭くん。
毎回アドリブ入れてたのが音風くん、でかい荷物を2つ持ってたのが蘭くんで合ってるかな?
フィリッポのセリフを真似しながら「『アデマール、どうしたんだい?』……お前の芝居がどうしたんだよっっ!」みたいな感じでツッコミ入れてたのはめちゃくちゃ笑った。
・アデマールのくらげちゃんはとにかくダンスがよかった。
劇中の天覧公演もよかったけれど、フィナーレのデュエットダンスがすごかった。
よくあのフリフリの衣装であんなに踊れるもんだ。
ドレスが重いと遠心力で振られてしまうと聞いたことがあるんだけど。
・天覧公演の場面では小雪の谷間を思わずガン見してしまいました。なかなかご立派です。
すまん。
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