『FALSTAFF』感想・1

月組バウホール公演『FALSTAFF』~ロミオとジュリエットの物語に飛び込んだフォルスタッフ~を観てきました。
10月15日(土)11時と、16日(日)11時、14時半の3回観劇。

谷センセイのコメディです。
以前から彼のコメディは好きなんです。
今回も楽しめました。

大酒飲みで好色、威勢はいいが実は臆病者といった欠点だらけでありながらもウイットに富み、時に警句を吐く、その人間味あふれるキャラクターは多くの人々から愛されています。そんなフォルスタッフがひょんなことで「ロミオとジュリエット」の物語に飛び込んだことにより、ロミオとジュリエットの哀しくも美しい恋物語が思わぬ方向に…。

公式に出ている『FALSTAFF』の解説(の一部)。
私は勝手に、リアル世界に生きるフォルスタッフがロミジュリの物語世界へと入り込む感じの作品だと思い込んでました。
あるいは異次元へ飛び込むのかと。アリスがウサギ穴に落ちるように。
実際には、フォルスタッフがいた世界とロミジュリ世界は同一地平上にあるのですね。東京と大阪が地続きであるように。

ロンドンに暮らす騎士・フォルスタッフが友人の皇太子・ハリー王子に国外追放を命じられ、従妹であるキャピュレット夫人の住むヴェローナへたどり着くというのが話のはじまりでした。
ちなみにハリー王子はありの2役、キャピュレット夫人はすーちゃん。
マギーさんとすーちゃんの血がつながってるのって納得する……と言ってた方がいましたが、ほんとだよ!!
派手でちょっとうるさい芸風に同じ血を感じる。

ヴェローナで繰り広げられる『ロミオとジュリエット』はおそらくはシェイクスピアの戯曲そのままの正統派なもの。
ヅカファンにおなじみのフレンチミュージカル設定ではありません。
だからキャピュレット夫人はティボルトに邪な愛を抱いていないし、ロミオにジュリエットの死を伝えるのはベンヴォーリオではなくロミオの従者・バルサザーです。
ちなみにジュリエットは13歳です。若っ!!

だから超シリアス。
言葉は古典的なところもあり、キリスト教などを踏まえた日本人には伝わりにくい表現あり……なロマンチック路線です。
それをロミオ役のあり、ジュリエット役のさくさくらがピュアに演じ、そこに紛れ込んだフォルスタッフ役のマギーさんが全力で壊しにきます。

マギーさんはパワフルでした。
紫のカツラ、紫のメイクで異世界からの侵略者であることを示し、それがまた似合うったら。
歌も芝居もすごいですわ。
技術うんぬんがどうというより、その存在がすごい。面白い。
全力で笑わせてくる。

舞台で吼えまくってました。

マギーさんから発せられる圧がすごくてちょっとやられました。
直射日光を浴び続けると体力消耗するみたいに。

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