『The Lost Glory ―美しき幻影― 』感想・1

星組,専科

星組大劇場公演『The Lost Glory ―美しき幻影― 』8月9日(土)11時公演と15時公演をダブル観劇してきました。
(※以下、ろくなことを書いてませんので、そういうのを読みたくない方は注意)

・立ち見も出ていて盛況な公演でしたが、私にはどうも……。
すごく「ダメ」というわけではないんだけどなんかノれなかった。理由はよくわからない。

人によって好き嫌いの別れる理事様の芝居は基本的には好きなんですが、オットー役の理事様がギリシャ古典劇風(に思えた)で他の人は普通の現代劇風だったからか、今回はどうもしっくりこなかった。

・ねねちゃんは、「夫の嫉妬をかきたてる妻」「男をたぶらかす美女」(実際は濡れ衣)に説得力があっていい。

ただ、貫禄があるせいか、オットー役との年齢差(20歳くらい違うんだったっけ?)が、物語を動かす要因の1つになるほどには見えなかった。
魅力的な若妻を持つ、老いた男のギリギリくる気持ちに説得力が生まれにくい。

・ロナルド役のべにーさんは今回もキレる役。
正直「またか」という気分に。

「べにーさんのキレ芸って絶品よね! あれがまた観られるなんて!」と思える出来なら「またか」でもいいんですが、そういうわけじゃないから。

・真風の役=カーティスはいい役だった。
ダメ男からはじまるけれど、最後にはイヴァーノを追い詰める、ポテンシャルのある男。

ミラベルがふるさとへ帰るところでは「引き止めないの?!」と思いつつ、それでよかったと思う。
彼の生きる上流階級では彼女が受け入れられるとは思えないし。
「ちょっと仲良くなった可愛い子」どまりの関係だったしね。

ていうか、宝塚の舞台は簡単にずぶずぶの関係になりすぎなのよー!

・カーティスの過去の女=フランシス役にはるこ。
ぶっちゃけ、こんだけの役?!とびっくりしました。ああああもったいないよう。
しかしはるこの演技はいいな。
ウェットな感じがなんとも。

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