『THE KINGDOM』感想・２
みやカチャのダブル主演作『THE KINGDOM』は王国のために力を尽くす若い２人の物語。
恋愛要素は薄め。
わかば演じるサーシャは憧れの高貴な女性。２人が恋しても手の届かない高嶺の花。
うみちゃん演じるジェニファーはツンツンな働く女。とってもハリー的。わかりやすい恋愛要素はない。
・この２人がダブルヒロインではあるんでしょうが、叶羽さん演じるキャサリンがなぜか一番恋愛要素が強かった。
パーシバル（みやるり）の兄・サイラス（まんちゃん）の恋人だけど、パーシバルを愛し、また心中では相愛であった相手。
叶羽さんは芝居と声がいい。
ただビジュアルがとってもアレなので、「なんで兄弟でこれを取り合うんだ……？」と疑問が生まれるのが残念なところ。なんせタカラヅカですから……。
・わかばの歌が、椅子からずり落ちないくらいには成長していた。ああよかった。
芝居は、セリフの語尾が間延びしないようにしてくれたらいいなぁ。
あのゆっくりした話し方は、上流階級を意識したものではあるまい？
好みはさておきキレイなので、カチャみやの２人から想われて違和感ないというのはヒロインとしての資質だと思う。
・うみちゃんはすごくよかった。
芝居もいいし歌もいけるし、なんといってもハリーの芝居が合うわ。
ツンツンした切れる大人の女が似合う。子役とかやってる場合じゃない（笑）。
役柄に合わせたキリっとしたメイクと表情が彼女を美しく見せる。
あまりにもハリー芝居がはまりすぎて、育て方によってはすーちゃんぽくなりそうだなと思った。
それはそれですごく貴重だけど。
・ちゅーちゃんはカチャにコナをかけて相手にされない婀娜な女性。
いいわぁ。ちゅーちゃん好きよ。
・みくは看護師（当時だと看護婦というべきか）と侍女？の役。
もったいない使い方かもと思うけれど、サーシャにかける声の優しさにこちらの心までもが温かくなる。
しかしみくはハリー物の役付きがいつもよくないような。
せっかく上手いのになぁ。
