『一夢庵風流記 前田慶次』感想・1

雪組

雪組大劇場公演『一夢庵風流記 前田慶次』6月21日公演をダブル観劇してきました。
11時公演のチケットだけ持っていたんですが、面白かったので急遽15時公演(阪急交通社貸切)を追加したんです。

・阪急貸切の司会は元星組娘役の涼乃さんでした。えりたんの同期ですね。

涼乃さんは最後に行われるえりたんとのトークで「こんなセンターにくるなんて緊張する。……(自分がセンターに立ったのは)退団公演くらいだから」と言ってました。

あと、大羽根を背負って誰よりも華やかな衣装を着たえりたんに「キラキラして……。(華やかな衣装を着たえりたんにじっと見られて)恥ずかしいですね」と照れた感じで言い、えりたんは大羽根を背負った姿でうりゃうりゃとかつきちゃんに攻め寄ってました。
これはえりたん流の照れ隠しっぽかったですね。

・芝居の全体を通しての感想ですが、人に聞いていたとおり全体を通じてのストーリーらしいストーリーはない。
「~記」というにふさわしい、前田慶次郎の人生を追ったもの。
でもとても華やかで歌も芝居も多くて、たくさんの人に見せ場と出番がある楽しいものでした。

なんと言っても娘役さんにもちゃんと出番があるのがいいわー!
それもただ舞台上にいるだけの扱いじゃなくて、役割を持って立っている。
セリフも殺陣も歌も踊りもあるのがいい。

大野くんは娘役に優しい演出家である。

・芝居を観ながらえりたんのトップ人生を思い返していました。

最後にいい役に当たったなぁ。
ていうか、けっこうトップになってからの作品運がいいよなぁ。
いや、作品運はそれなりなんだけど、変な作品の変な役でも力技と本人のキャラで面白いものにしていただけか。
(ベルばらのフェルゼン編とか)

・慶次がまつに関係の終わりを告げられるときの「いやだ」がすごく好きです。

あの駄々っ子のような無邪気な子供のような「いやだ」がすごく慶次の人となりを伝えてくれる。
まつへの強い気持ちも感じられる。
どんなに女にもてても、慶次にはまつしかいなかったのだと伝わる。

男役としてはみっともない部類のふるまいだと思うんですが、それがとっても愛おしい。

あれがあんなに愛らしくできるのはえりたんのキャラと人柄ゆえだろうなぁ。

1

雪組

Posted by hanazononiyukigamau