『MOUSTACHE/ファム・ファタール』感想・2

OSK

観てから1週間くらい経ってしまいましたが、ざっくりと感想を。
観たのは6月15日(土)11時公演と15時公演。

●大丸心斎橋劇場は客席数250~260くらいかな。
真四角い、バウよりこぢんまりしたハコ。
後方席でも全然後方にならない(なんせ近い)ので見やすい。段差もしっかりついてたし。

客席降りというか客席からの登場というか、が山のようにありましたね。
多すぎていちいち数えてられません。
楽しいです。

下手後ろにある入口から横通路を通って、上手センター通路を上がっていく(あるいはその逆)が多かったです。

●劇団員さんらしき人が客席にたくさん見えてたんですが(顔をちゃんと把握してないのでどなただったのか不明)、後方席で観ておられるのが新鮮でした。
でも実際のところ後方席のほうがバランスよく見れたりはするよね。

●芝居『MOUSTACHE(マスタッシュ)』はオペラ「フィガロの結婚」を下敷きにして禁酒法時代のアメリカに置き換えたコメディ。
もぐり酒場「マスタッシュ」を舞台にしているからこのタイトル。
軽いタッチで楽に観れます。

なんせ元がオペラだし、1時間程度にまとめたコメディだしで「ねーよ!」の連続です。
ご都合主義やらトンデモ設定てんこもりです。
ツッコミが追いつきませんが、そういう話だから別にいいんです。ノリもそういう風になってたし。

歌もダンスもたくさんあって楽しかったなぁ。

●役替わりなのは知ってるけど、片方が出てこないのは想定外だった――のはさておき、この公演では桐生さんと高世さんが主役・桜花さんのボス役で出てきます。
2人ともヒゲです。ていうか3人ともヒゲなのか。

桐生さんはコメディアンっぽくて高世さんは宝塚の専科さんみたいな役作りだなぁと。
桐生さんは爆笑させてくれ、高世さんはダンディー寄り。

桐生さんの滑らなさっぷりはマジですごいと思います。
なんなんだこの人。
そしてビジュアルかっけー!!

●役として、主役のトニーよりボスのほうがおいしい気がする。
トニーってあんまりキザるところもなくてアホでマヌケでかわいい役だからなぁ…。
トップスターさんの役がこういうのではたしてOSKファンの方は嬉しいのだろうか? という疑問がついて回ってました。

唯一シリアスでかっこいいのかもしれない場面は、恋人・ドロシーが浮気しているんじゃないかと誤解し苦悩するところ。
曲は「テンプテーション」だっけな?(うろおぼえ)
なんかとってつけたようだなー、と思いつつ、思いっきりウエットな感じになってる桜花さんに謎のツボを突かれました。

●ヒロインはことりちゃん。かーわーいーいー!
フェアリーだなぁ。
歌も芝居も大好き。

●はじめのほうの楽屋のシーンでの折原さんのダンスのキレっぷりがツボにきた。
すっごいノリノリ。

●悠浦くんスタイルいいなー。
顔はタカコさんの若いころをちょっと思いだした。
(もちろん若いころのタカコさんをナマで観たことなんてないんだけど)

彼の演じるピートのお調子者っぷりが笑える。
あれだけ気が多いのを隠しもせずなんの後ろめたさも感じていないってすごい。

●平松さん演じるサンドラ(「マスタッシュ」のスターダンサー)のスターっぷりがたまらん。

バックダンサーや衣裳係のドロシーに思いっきりイヤミ言ったりすんのになんかかわいげがあるのがいいよなぁ。

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Posted by hanazononiyukigamau