『ランスロット』感想・5

設定でひとつよくわからんところがあったんです。

プログラムのキャスト表。
モルガンの項にはこのように書かれている。

モルガン
(モルゴースと先王ユーサーとの間に生まれた娘。
 アーサーの異父姉)

モルガンとアーサーが異父姉弟ということは、同母だということ。
モルガンの母は魔女モルゴース。
となると、アーサーの母も魔女モルゴース…?
でもってアーサーは先王ユーサーの子じゃないということになりつつ、しかも魔族の血を引いてることになってしまうのだが。あんなに人間人間言ってたのに。

私の理解が間違ってるのでなければプログラムの表記ミスだと思うんだけど。
(でもウィキではモルゴースとアーサーが異父姉弟みたいな書き方されてたんだよねー。ほんとのところはどうなの。宝塚バージョンのオリジナル設定だから細かいことはいいのか)

この話、女たちの戦いが非常に迫力があって見物でした。

美穂姐さま、素敵すぎる。
これでもかと歌いまくっててねー。響きわたる美声はいいわぁ。
主演コンビの歌がそうとうアレでも、彼女らの声があるからまったく問題ナシですよ。脇にいる人が世界観を作り上げてくれる。

美穂姐の役はヴィヴィアン。
湖の魔女でランスロットの育ての親。

青ざめて美しい、この世ならぬもの。
ランスロットたちへの慈愛もあるけれど、突き放した冷たさも持つ。人とは一線を画している。一段も二段も高いところにいる。
さめざめとして透徹した存在感が「魔女」でした。

それに対峙するのは魔女モルゴース。
人に裏切られた呪いと恨みのままに生き、アーサー王らをつけ狙う。

演じるのはかぁたん。こちらがまた迫力がある。なんせ美穂姐に負けてないってのがまず凄いよ!

森に棲み、人を呪い生きる。まさに「魔物」。
地を這うようなうめき声で歌う。
視線もねっとりと、下からねめつけるように。

この2人が王妃グウィネビアの拉致事件のときに争う森の場面がほんとに凄いんだ。
歌のうまい2人の掛けあいが最高。

「ルールは」とモルゴースが問えば、
「無用よ」とヴィヴィアンは撥ねつける。

モルゴースかぁたんの毒と、ヴィヴィアン美穂姐の冷徹さのコントラストに痺れる。

モルゴースの娘であるモルガンもまた魔女。
人と魔物の血を半分ずつ享け、母の復讐を充たすべく育ってきた。

だが、ランスロットと出会い、迷いはじめる。自らの生き方や存在に疑問を持つ。
そしてヴィヴィアンの言葉に押され、人としての生を歩みはじめる。

魔女としての強さと、人になろうとするときの心の揺れ方と。
演じるあんるがまた上手くてねー。
こちらも見ごたえ充分。

魔女3人。
彼女らが物語を強く支えていた。

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