『ロック・オン!』感想・4

雪組

第7場。
まさかの最後の最後でロケット、しかも黒ダルマ。
凄いもんを見させていただきました。
銀橋にまで出てきちゃうしね。

ミキティやるな…!
というか、ミキティなにげに変態くさいよね…!
三木センセはあんな顔して(失礼)作るものややることがけっこう凄い。でもそれが私のどストライクだから困る……いや困らないもっとやれ。

黒ダルマの真波さんは、決してキツくはないのよ。普通に見れますとも。はい、綺麗です。
ただ予想外の展開にびっくりしただけです。

ロケットは全員男役っすかー。これまたある種のファンの欲望をがっつりと叶えてきますなぁ。

スカステの番組にて信号待ちの犬状態で語りたがっていた男役黒燕尾では2列目のセンターで階段を下りてきます。
いい位置だ。
路線でこそなかったけれども、雪組のダンスリーダーであった真波さんにふさわしい立ち位置。

男役ダンスは雪組らしくビシっと揃えてきました。
黒燕尾はこうじゃなきゃいけない。
集団でこそ見せられる、奇跡のような統率された動きが大好きだ。

大階段は単なる場所じゃない。
黒燕尾は数ある衣装のうちの一つじゃない。

その特別さは彼女らがきっと誰よりもよく知っている。

彼女らが個を殺して動くとき、大階段に立つことのできる栄誉や、自らは組や宝塚のためにあること、自らが大きなファンタジーをつくり上げていることに対する矜持を感じる。
あのゆるがない美しさ。

派手な動きはしない。
けれど美しい。
端正で無駄のない動きだ。

水さんが率い、真波さんがダンスリーダーとして重責を担ってきた、これが雪組なのだなぁと思う。

そしてパレード。
階段降りの際、真波さんはセンターにいた。

ちぎたさんの歌の後、男役5人が並んで階段を降りる。真波さんは真ん中を降りる。
スターだけが通ることを許される大階段の真ん中を、笑顔で。

歌はないけれどもいいはなむけだ。
予想していない展開だったから余計に涙腺にきた。
三木センセイありがとう。

降りきったあとは下手側へ。
銀橋へ出てまた戻って。
幕が下りる前のお手振りが好きだ。

真波さんは今回もかなり高い位置で手を振っていた。
他の人が顔の高さだとしたら真波さんは頭の位置で振っている。
それをすごくあたたかく感じる。

彼女の内面を感じるような幸せな時間だ。


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雪組

Posted by hanazononiyukigamau