『A/L』をみたんだ・2

宙組

・サイトーくんお得意の主人公たちの子供時代。
・ラウルの少年時代はいい。けど、
・アニエスの少女時代…_| ̄|○ もうちょっとなんとかならんか。演技面で。

子役は最近わりと上手い人ばっかり見てたので「なんだこりゃ」状態でした。
(わりと上手い人=すみ花とかだいもんとかみらとか)
誰がやってもそこそこなんとかなる…なんてことはないんだな。
子役って演技力いるんだね、という当然のことを思い出しました。

・ヴィクトワール役のあおいちゃんは相変わらず上手かったわー。手堅い手堅い。歌もいいしさぁ。

でもな、きれいなあおいちゃんを前にして「おばさん」扱いしてウケをとろうとするその安易な姿勢はどうにかしてくれまいか、サイトーくんよ。
これは使い古されたネタだし、だといってそう面白いわけでもない。
なにより客席には「おばさん」が大量にいるんだが。実際、過半数はそうだろう。ケンカ売ってんのか。

・ちぎたさんの間の取り方はけっこう好き。
・麻音颯斗氏もよかった。

この二人の役もたいがいベタなんだけど、こっちはなんだかんだで楽しい。
でもほんとにベタで、今までに1万回は出ただろうってキャラだ。

・ミミ役のあす。あすはいつも強烈なキャラを当てられてるなー。

『宙ファンタジスタ』のアスカルゴはびっくりしたし、『黎明の風』のマッカーサー秘書も変だったし、「パラプリ」の女の子役(名前わすれた)もかなりとっぴょうしもない。

・鮎瀬美都嬢が年をとるとケミさんになるということが納得できない…(そんなこと言われても)。
似てなさすぎ。

・みっちゃんは毎度笑いをとるという任務を課される運命にあるのだろうか。

ぱっと思いつくだけでも、『暁のローマ』で幕前漫才やってたよね。
『雨に唄えば』はリナちゃんで、変な声を出してた。
「パラプリ」では空気よまないヲタクキャラだ。
他にもあったよな…。「バレンシア~」のラモンだってコメディ要素があるし。

なぜだ。
演出家たちの対みっちゃんのオフィシャルイメージはこういうところにあるのか。

みっちゃんの笑いって一昔前のNHKって感じ。
民放じゃない。
そうね、演歌歌手たちが勢ぞろいして、NHKホールあたりでぬる~く演じられるコメディショーみたいな感じなんだ。

だからすごく安全。
すみれコード? ひっかかることなんてないない。
たとえ開演後に客席に走る不届き者がいたとしても「お席はどちらですか~?ご案内します」くらいのサービスはしちゃう。
お客様は神様だし。

しかしさー、みっちゃんのギャグって「ああ、みっちゃんだな…」って感じだ。申し訳ないがちょっと食傷気味だ。

次はもうちょっとベタじゃないギャグ(ハリーの間で笑わせる系とか)を見せてくんないかな。

・疑問。
アニエスがバレリーナになってオペラ座でデビューすることを両親が望んでいる設定なんだけど、そんなことってあるんだろうか。

だって庶民ならいざしらず、「ド」のつく貴族なんだよ?
イヤな言い方をすれば娘は「見せ物」になるというのに。そんなことを当時の貴族が望むものなんだろうか。

それに芸術家の立場って別に昔は高くなかったような気がする。ダンサーだってそうだろう。
ものっすごくイイとこのお嬢さんが寄り集まって肌を露出して脚を放り出して踊りまくってるのなんて宝塚くらいじゃないのかな。

とはいえ、当時の世相やら歴史に詳しいわけじゃないのでサイトーくんの作り上げた設定が正しいのかもしれないけど、なんとなく違和感をおぼえたんだよね。

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Posted by hanazononiyukigamau