「2022年OSK日本歌劇団研修所発表会」を観てきました。
OSKについてはあまり詳しくないのですが、研修所は宝塚で言うところの宝塚音楽学校みたいなものです。
正式な歌劇団員になる前に2年間の修練を行う場所ですね。
その発表会というのは、これまた宝塚音楽学校で言うところの文化祭のようなものなのでしょう。
OSKも100周年を迎えました。
100年やってりゃ立派な伝統芸能です。
ときおり私もOSKを観に行ってますが、研修所の発表会を観るのは初めて。
想像の10倍くらい面白かったです。
6日間各2回、計12公演行われる発表会のうち、11月23日(水・祝)の19時公演を観てきました。
場所は大阪心斎橋「OSK Revue Café in Brooklyn Parlor OSAKA」、収容人数47名のこぢんまりした劇場です。
第1部は「教科発表」。
桜色の着物に緑の袴での口上、日舞から始まり、、演劇、合唱、バレエ、歌を見せ、第2部はレビューショー。
99期生7名と100期生3名の合計10名で約1時間を務めます。
なお、男役は各期1人ずつです。ほかは娘役さん。
男役さんになるにはどうしても身長がモノを言いますもんね……。今でも165センチを超える日本人女性はそこまで多くない。
研修生の人数が少ない(宝塚比)こともあってか、99期生と100期生が同時に舞台に立ってることが多いのが驚きでした。
下級生も裏方じゃなくてバリバリに舞台に立つ。歌うし踊るし芝居する。
顔と名前、成績が一致してないですが、たぶんプログラムの名前順が五十音順じゃないからこれが成績順なのでしょう。
並びも基本的にはセンターや上手側が上位になるっぽいのは宝塚と同じですね。
99期生、全体にキレイな子が多いですね。
首席さんは小顔。
次席の娘役さんは城月さんみたいな美人で歌が上手いです。ただし、城月さんとは違って小柄。
男役さんが3席かな? 歌が得意でとても背が高い。
100期生の娘役さんのうち、片方がすごく小顔で首が細くて長かったですね。
お名前がわからないのでとりあえず「鶴首ちゃん」と呼んでいました(笑)。
芝居でダンスの振付師みたいな役を演じてたけど、細い……!
内臓どうなってんの。
もう1人の娘役さんは踊っているときの表情がとても魅力的でした。
お芝居はこそばゆく、それゆえの楽しさがありました。
今まさに舞台に立とうとしている若者に宛てた作品で、たぶん研究生への宛書部分もあるのでしょう。
話の流れはかなりベタです。
そのベタさが楽しい。上演時間も短いし、あまり凝ったもの作られても困る。
99期生の配役は
・双子の姉妹
・オーデ経験豊富な「師匠」となまりの強い「八丁味噌」
・前回の合格者 ←たぶん次席
・医学生男子 ←たぶん3席の男役
・靴を忘れた子(足でかい) ←たぶん首席
演劇で一番笑ったのはオーディション結果が出たあとの「八丁味噌……!」。
どんな呼び方よ(笑)。
この娘役さんも入団したらきっと「あ、師匠だ」って心の中で呼び続けると思う。
前回合格した(けどアキレス腱を切って舞台に立てなかった)役の人はボブカットがすごく似合う美人で、「あーこりゃ合格しますわぁ」と思うような雰囲気がありました。
第2部のレビューショーはほんとにちゃんとしたレビュー。
会場のブルックリンパーラーは床や背景の映像もとてもきれいで、広がりのある空間を作ったり、とても雰囲気のある演出ができます。
デュエットもダンスもどれも素敵。
「情熱大陸」はいい曲で、テンション上がりますね。
OSKは卒業試験の結果次第で全員が入団できるとは限らないようなのですが、無事に突破して正式な団員さんになってくれますように。
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