『マスカレード・ホテル』感想・1

2020-12-30花組公演感想,花組

花組シアタードラマシティ公演『マスカレード・ホテル』を観てきました。
観たのは1月13日(月・祝)11時公演の1回のみ。

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・原作未読・予習もまったくしないまま臨みましたが大丈夫でした。
わかりやすかったです。多少わからない部分があった気もしますが、たいした要素ではないので……。

このわかりやすさというのは、谷センセイの手腕によるものというより、登場人物が複雑に絡み合わないことから来ているものかと思います。
主演の瀬戸くんとヒロインのひらめちゃんが出ずっぱりで、あとはまぁ、いろいろ。
場面場面でちょっとした役がついたり、セリフあったりはするんだけど、超・重要人物は上記2人くらいのもの。
2番手・つかさと犯人役も大事っちゃ大事ですが、事件の謎解きよりも瀬戸くん演じる新田刑事の「メタモルフォーゼ」のほうに軸足があったように思えたので。

(どうでもいいけど、「メタモルフォーゼ」と歌われたときに『花より男子』思い出したよね)

・ひたすらホテルマンを尊敬したくなる話でした。

いやー、私には無理っす。
日々こんな無理難題を押し付けられているのか。
たしかに劇に出てきたような横暴なおじさんっているもんな。(と、おじさんに勝手に限定しますが、割合的には高いと思うのよ)

しょっちゅう遠征する身としては、とりあえず、好きなホテルから出禁食らわないようにおとなしくしとこう。

・主演の瀬戸くん。
刑事としての荒々しい風情から、ホテルマンらしいスマートさへの移行が見事でした。
最初の長髪には「むさい……」と思ったけど、そのあとの髪型は目を見張るほどにかっこいい。

舞台が日本で、出てくるのも現代の日本人男性。
となると、どうしても現実に着地しがちだし、「コスプレ」要素が低いからかっこよくしにくくなる。
それなのにちゃんとかっこいいのは、宝塚の男役ならではだし、さすがの研16ですなと感動しました。

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